プロファイラの概要

プロファイラは、COBOL プログラムの実行時性能に関する詳細な統計データを収集できる機能です。

プログラムをコンパイルする際に、PROFILE コンパイラ指令を指定できます。 このコンパイラ指令を指定すると、プログラムを実行するたびに各段落の性能統計を生成するコードが、プログラムのコンパイル時にインクルードされます。 プログラムに段落が含まれていない場合には、性能統計は作成されません。

プログラムの実行で、PROFILE コンパイラ指令を使って生成された性能統計は、program-name.ipf というファイルに格納されます。program-name は、実行したプログラムの名前です。 実行形式ファイルが作成される場合には、program-name はその実行形式ファイルの最初のエントリポイント名となります。

性能統計はデータが集約されているため、プロファイラを使って見やすい形式に変換する必要があります。

デフォルトでは .ipf ファイルはカレントディレクトリ上に作成されますが、出力先を COBPRFDIR環境変数で明示的に指定することもできます。 以下に指定例を示します。

Windows:
SET COBPRFDIR=C:\myipfdir
UNIX:
SET COBPRFDIR=/myipfdir

プロファイラは複数のスレッドで実行されているプログラムでは利用することができません。 (UNIX環境のみ).