ランタイム調整可能変数および構成可能ファイル - 概要

ランタイム・システムまたはリンクされた実行可能ファイルを起動するとき、これらはランタイム構成ファイルを読み込もうとします。ランタイム構成ファイルは、ランタイム調整可能変数および環境変数の値を指定します。

Interface Mapping Toolkit を使用して、エンタープライズ・サーバでの実行用に COBOL サービスを生成する場合、アプリケーション・コンテナの調整可能変数の各種設定、エンタープライズ・サーバで使用するランタイム・システムのバージョンを指定できます。Interface Mapping Toolkit によって指定される設定が構成ファイルでの設定と競合する場合は、Interface Mapping Toolkit で指定される設定が常に優先します。

ランタイム構成ファイルは、ランタイム・システムの全ユーザによって共有されます。

ランタイム構成ファイルは、テキスト・エディタを使用して作成または編集します。これはオプションのファイルなので、そのファイルがなくてもエラーは発生しません。ランタイム構成ファイルの場所と名前を指定するには、COBCONFIG 環境変数を使用します。例えば、myconf という名前の構成ファイルを使用する場合は、COBCONFIG を次のように設定します。

COBCONFIG=$HOME/myconf
export COBCONFIG

構成ファイルのフォーマット

構成ファイルは、次のフォーマットに準拠します。

各調整可能変数のフォーマットは次のとおりです。

set name=value

各環境変数のフォーマットは次のとおりです。

setenv name value

ここで、

name ランタイム調整可能変数または環境変数の名前。詳しくは、付録 Environment Variables を参照してください。on dd_ filename マッピングの詳細については、File Handling Guide を参照してください。
value ランタイム調整可能変数または環境変数に割り当てられる値。

ランタイム調整可能変数では、value は、その調整可能変数に許容されるタイプと値、および cobconfig_error_report の値に従って検証されます。

値が数値の場合、先行ゼロはその値を 8 進 (8 進法) として扱う必要があることを示します。例えば、07 (8 進) は 7 (10 進)、010 (8 進) は 8 (10 進) ですが、08 (8 進) および 09 (8 進) は無効な 8 進の値です。16 進の値も、0x から始まる数値を使用して設定できます。

関連項目