N 実行時スイッチ

プログラム内のすべての行順ファイルでのヌル挿入を有効にします。

プロパティ:

省略値:	On
タイプ:	ファイル処理

コメント：

このスイッチは、ファイルの形式がこの COBOL システムとの互換性がない場合に特に役立ちます。

このスイッチをオンに設定すると、プログラムが制御文字 (つまり、x"1F" またはそれより小さいすべての ASCII 文字) を含むレコードを行順ファイルに書き込む場合には、システムは各制御文字の前にヌル文字 (x"00") を挿入します。 同様に、行順ファイルからレコードを読み込む場合は、制御文字からヌル文字が削除されます。

このスイッチの設定は、行順ファイルのデータの物理記憶域にのみ影響します。 ある設定で書き込んだレコードと同じ設定で読み込んだレコードは、同じ方法で返されます。 ただし、ある設定で書き込んだファイルを別の設定で読み込む場合には、その結果は予測できません。

このスイッチをオフに設定すると、制御文字を書き込み、他の文字と同じ方法で読み込むことができます。

N スイッチをオンに設定した場合は次のようになります。

• 行順ファイルのデータレコードではすべての文字が使用できます。
• 各レコードは確認してから書き込まれます。 x"1F" またはそれより小さいコードの文字は、ヌル (x"00") 文字が先行した 2 バイト形式の文字として書き込まれます。 出力をディスクに書き込む際には、後続余白が削除され、レコード終止符 x"0D0A" がレコードの終わりに追加されます。
• ファイルはレコードの集まりとして読み込まれ、一部のレコードにはヌル文字が先行する 2 バイト文字が含まれる場合があります。 レコードはレコード終止符で終わります。 各 2 バイト文字の先行ヌル文字が削除されて、最終的なデータレコードとなります。 2 バイト文字の一部ではないタブ (x"09") は展開されます。

ファイルハンドラ構成オプション INSERTNULL は、N 実行時スイッチよりも優先されます。

例:

次のコマンドは、

cobrun[_t] -N myprog

ドライブ a からプログラム Myprog をロードします。 また、行順ファイル内で、タブコードとファイル制御文字を除く、x"1F" またはそれより小さいコードのすべての文字はデータとして扱われます。 出力では、x"1F" より小さいデータ文字の前にはヌル文字は挿入されません。

関連項目