ユーザまたはシステム ABEND 処理

ユーザまたはシステムの異常終了が発生した場合、MFBSIJCL は、ユーザまたはシステム・ステータス・コードの 10 進値をデフォルトで返します。この値が 199 よりも大きい場合、MFBSIJCL は最終戻りコード 16 を返します。それ以外の場合は、戻りコードはステータス・コードに対応します。例えば、戻りコードが 12 のユーザ異常終了は、コード 12 を返します。

ユーザまたはシステム JCL 異常終了は、指定された戻りコードをスケジューラに返すことができます。MFBSI 構成ファイルでは、OS 戻りコードを強制的にスケジューラに返すように SYS-ABEND-RC および USR-ABEND-RC パラメータを設定できます。SYS-ABEND-RCUSR-ABEND-RC は、MFBSIJCL のコマンド・ラインでは設定できません。

MFBSIJCL から返される特定の OS コードを次の表に示します。

戻りコード 説明
200-231 未設定の MFBSI_DIR、不明なパラメータ、欠如しているパラメータ、ジョブ・サブミッション (CASSUB/CASOUT) 中のエラーなど、MFBSIJCL に固有のエラーを示します。

各戻りコードの説明については、MFBSIJCL によって発行されている特定の戻りコードに関するトピックを参照してください。

208 JCL エラー。ジョブがサブミットされていません。
209 不明な Enterprise Server であるか、または Enterprise Server/MSS が起動されていません。

JCL ファイルが見つかりません。

211 Enterprise Server/MSS から受け取った戻りコードが数値ではありません。
0-16 Enterprise Server/MSS JCL (ジョブ実行) によって返されたエラー・コード。
0 実行に成功しました。
16 ジョブ実行に失敗しました。

MFBSIJCL によって、SJobId.Log 内で、または STDOUT を使用して書き込まれるジョブ・ログでは、メッセージが追加の情報を提供します。次に例を示します。

JCLSI0004S SCHEDJ107  Parms:-rES-JCL -jC:\ES_JCL\ iefbr14.jcl END sjobid=J17 X=Yes
JCLSI0004S SCHEDJ107  Rc:203 Unknown parameter following " END ".

JCLSI0001I SCHEDJ109  Parms:CASSUB.exe -rES-CICS -jC:\ES_JCL\ iefbr14.jcl
Failed to connect to region ES-CICS return-code:    1-

これらのメッセージの目的は、追加のスケジューラ・エラー処理を可能にすることです。

メッセージ 説明
JCLSI0000I MFBSIJCL のバージョンを表示します。
JCLSI0001I

最初の行は、使用された CASSUB コマンドを示します。後続の行は、CASSUB によって返された出力を示します。

JCLSI0002I JCL ジョブ実行が開始されました。
JCLSI0003I JCL ジョブ実行が完了しました。
JCLSI0004S MFBSIJCL がパラメータ/構成ファイルでエラーを検出しています。
JCLSI0005I ジョブ実行のサマリ。