環境変数 (Windows)

Micro Focus の Windows 用製品で使用される最も一般的な環境変数を次に示します。

次の環境変数はシステム レジストリ中に設定されています。変数の値は SET コマンドを使用して変更できますが、設定した値はレジストリ中にすでに設定されている値に単に追加されるだけです。

CCITCP2 CCITCP2 デーモンが実行されるマシンを指定します。
COBCPY COBOL コピーファイルの場所
COBDATA
1つ以上の場所を指定します。区切り文字は ; (Windows) または : (UNIX) で、実行時にその場所にあるデータ ファイルを検索します。ファイル割り当てにサブパス (\ や / を含む文字列) が含まれていなければ、ファイル割り当ては COBDATA によって指定された場所の後に追加され、ファイルの位置を特定します。
注:RM/COBOL または ACUCOBOL-GT のレガシー コードを最新化する場合は、ファイル割り当てにサブパスを含めることができます。ただしこれができるのは、関連する DIALECT または IDXFORMAT の値を使用してそれぞれのファイル処理システム用にコンパイルをする場合に限られます。ファイル処理構成ファイルでこれらの値を設定するだけでは不十分です。
COBDIR COBOL システム ディレクトリの場所
COBHNF .hnf ファイルの場所
COBPATH .int.gnt および .lbr ファイルを検索する場所を指定します。

複数の場所を指定する場合は ; (セミコロン) 区切り文字 (Windows) または : (コロン) 区切り文字 (UNIX) を使用します。

LIB リンカーに、.lib ファイルの場所を示します。
INCLUDE リソース インクルード ファイルなどを検索するディレクトリを指定します。
PATH Windows に、実行可能ファイルを検索するディレクトリを指示します。

次の環境変数は、SET コマンドを使用してユーザーの環境内から設定できます。

COBCONFIG_ COBOL 構成ファイルの場所
COBCONFIG.BLOCK アプリケーション構成ファイルの場所
COBFSTATCONV ファイル上で入出力エラーが発生した場合に、呼び出し可能なファイル ハンドラーがファイルの状態コードを変換するために使用するユーザー提供モジュールの名前を指定します。
COBIDY デバッガー .idy ファイルの場所
COBLANG COBOL プログラムを実行する言語環境を COBOL システムに指示します。COBLANG は、COBOL システムでのフォーマットとは異なるフォーマットの LANG 環境変数の値を使用するサードパーティの製品で使用できます。
COBPRFDIR PROFILE コンパイラ指令を使用してコンパイルされたプログラムで作成される .ipf ファイルを保存するディレクトリを指定します。
COBSW COBOL ランタイム システムとユーザー スイッチの設定をユーザー アプリケーション プログラムに渡すために使用されます。
DB2DBDFT アプリケーションがアクセスする DB2 データベースを識別します。
DD_ ファイル名マッピングを定義する環境変数を識別するために使用されます。
ENTRYNAMEMAP 入口名マップ ファイルと、それらが含まれるフォルダーを指定します。
EXTFH 使用するファイル処理構成ファイルを指定します。
FHREDIR Fileshare クライアントが使用する構成ファイルを指定します。
FSIDXINTEGRITY この値が OFF に設定されていると、索引キャッシュに保管されている更新済みのノードは、他のノード用にキャッシュ領域を空ける必要が生じるまでディスクには書き込まれません。
HCOBND バインド ファイルを保管するディレクトリを指定します。
HELPFILES HyHelp による初期化時にロードされるファイルのリスト
LANG プログラムを実行する言語環境をシステムに指示します。
MAINFRAME_FLOATING_POINT 使用される浮動小数点の形式を指定します。
MFCSCFG クライアント サーバー結合のクライアント プログラムで使用する構成ファイルを指定します。この構成ファイルは、srvtier ファシリティを使用する際に、クライアント/サーバー結合のサーバー プログラムも使用します。
MFJSERET ソート、コピー、またはマージ処理が失敗した場合の応答を決定します。処理が失敗した場合に ABEND に設定して異常終了させ、そのプログラムを回復不能なエラー (戻りコード16) で終了する代わりに続行します。
MFJSTATS この値が ON に設定されていると、SYSOUT に表示される SORT 用の統計を含むレポートを作成します。以前の SORT 用のレポート ファイルが既にある場合は、新しい統計が直前の統計の次に追加されます。
MFEXTMAP mfextmap.dat ファイルを検索するために、外部ファイル マッパーが使用します。
MFLOGDIR クライアント/サーバー結合のログ ファイル用に使用するディレクトリを指定します。
OOSW オブジェクト指向プログラムに影響を与えるランタイム スイッチの設定のために使用されます。
SORTCOMPRESS ソートされる各レコードで圧縮ルーチンを実行するかどうかをシステムに指示します。SORTCOMPRESS=5 に設定すると、ソート レコードのランレングス符号化が考慮されるため、レコードに複数の繰り返し文字が含まれている場合はパフォーマンスが大幅に向上します。この環境変数で使用できる値は5だけです。
SORTSCHEME SORTSPACE と併用すると、パフォーマンスが向上します。これを有効にするには、SORTSCHEME=1 を設定します。この環境変数で使用できるのは、この値だけです。詳細については、下記の SORTSPACE を参照してください。
SORTSPACE SORT 処理用に内部ワークスペースに割り当てられるメモリの量。これは、さまざまなフォーマットで指定できます。例えば、64M、2G、および1000000を指定して、それぞれ64メガバイト、2ギガバイト、および1000000バイトのソート用メモリ領域を割り当てることができます。
通常、SORTSPACE を増やすと SORT 処理の全体的なパフォーマンスが向上します。ソート対象のファイルの総サイズが 1GB を超える場合は、SORTSCHEME を使用してパフォーマンスをさらに向上させることも可能です。留意点は以下のとおりです。
  • ファイル サイズが 1GBを超える場合には SORTSCHEME を設定する
  • SORTSCHEME を設定する場合には、レコード サイズ (ソート対象のファイルのキー サイズを除く)
  • SORTSCHEME 用の SORTSPACE レベルSORTSCHEME の設定を有効にするための最低値 (キー サイズ込み) は以下のとおりです。
    • キー サイズを除いたレコード サイズが 5K 以下の場合:1MB 以上
    • キー サイズを除いたレコード サイズが 12K 以下の場合:4MB 以上
    • キー サイズを除いたレコード サイズが 28K 以下の場合:8MB 以上
    • キー サイズを除いたレコード サイズが 62K 以下の場合:16MB 以上
    • ソートの処理容量が大きい場合は、SORTSPACE のサイズをさらに増やすことが必要となる場合があります。
  • SORTSPACE に大きい値を指定すると、一時ファイルの領域を多く消費する可能性があります。
SORTTEMPSPACE SORT 処理用に内部ワークスペースに割り当てられる一時メモリの量。この値は、SORTSPACE 環境変数と同様にさまざまなフォーマットで指定できます。SORTTEMPSPACE を使用すると、使用できるメモリを最大化できます。

使用できるメモリを最大化してパフォーマンスを高める場合、特にメモリの分断化が進んでいるシステムでは、SORTTEMPSPACE 環境変数を使用して、SORT 処理で使用するメモリの割り当てを調整できます。SORTTEMPSPACE のサイズを増やすことで、"SORT020U SORT(EXTSM) failed - sort engine status = 9/105"というエラーの発生を防ぐことができます。

SORTTYPE SORTTYPE=2 を設定すると、SORT はファイル ハンドラーの使用を強制されるため、フォーマット変更は extfh.cfg ファイルから取得されます。この環境変数を未設定にすると、SORT はパフォーマンスを改善するために CBL_ ルーチンを使用してファイルの読み取りおよび書き込みを試みます。この環境変数で使用できる値は2だけです。
SQLPASS.TXT リモート DB2 サーバーで自動コンパイルが実行される場合にユーザー ID およびパスワードを提供します。
STRICTVSAM この値を ON に設定してメインフレームのエミュレーションで実行すると、既存の VSAM ファイルにデータがあるか以前データがそのファイルに書き込まれた場合、または VSAM ファイルのフォーマットがディスク上のファイルとは異なる場合、OUTPUT に対して VSAM ファイルを開くとそのファイルのステータス値として37が返されます。この変数のデフォルト値は OFF です。
TESTCOVER テスト カバレッジ ツールを使用してプログラムの統計的実行プロファイルを作成できるようになります。この値には、テスト カバレッジ構成ファイルのパスを指定します。
TMP ランタイム システムに、ページング ファイルを格納する場所を指示します。通常は、現在のディレクトリです。TMP を使用して、別のドライブまたはパスを指定できます。