本セクションでは、Docker コンテナーで実行される COBOL アプリケーションをデバッグする方法について詳しく説明します。
注:
- 本セクションの情報は、特に記載のない限り、ネイティブ COBOL とマネージ COBOL の両方に該当します。ただし、コンテナーで実行されるマネージ COBOL をデバッグするには、Visual Studio 2017 (またはそれ以降) を使用する必要があります。
- 本セクションで説明するデバッグ機能のほとんどは Eclipse IDE から提供されます。Enterprise Developer UNIX コンポーネント は Eclipse IDE と統合されていないため、本セクションで説明する機能の多くは Enterprise Developer UNIX コンポーネント では使用できません。本セクションで説明する機能のうち、Enterprise Developer UNIX コンポーネント で使用できない機能については、機能の説明でその旨を示してあります。
コンテナー化された COBOL アプリケーションをデバッグするには、Enterprise Developer のリモート デバッグ機能を使用します。リモート デバッグは、コンテナー化された COBOL アプリケーション用の固有の手法というわけではありません。リモート デバッグの一般的な情報については、本ドキュメントの他の箇所で説明しています。詳細については、「ネイティブ COBOL アプリケーションのリモート デバッグ」を参照してください。
本セクションでは、リモート デバッグについて、コンテナー化された COBOL アプリケーションに絞って説明します。
「COBOL アプリケーションの開発に Docker を使用する場合の主要概念」で説明しているように、コンテナーで実行される COBOL アプリケーションをデバッグする方法は 2 つあります。
- Enterprise Developer ベース イメージを実行し、ボリュームのマウントを使用してアプリケーションの実行可能ファイルおよびデバッグ ファイルを利用できるようにします。
- Enterprise Developer ベース イメージとアプリケーションの実行可能ファイルおよびデバッグ ファイルを含むアプリケーション固有のイメージを作成して実行します。
本セクションでは 1 つ目の方法を使用していることを前提としていますが、ほとんどの手順は両方の方法に共通です。
コンテナーで実行される COBOL アプリケーションをデバッグする手順は次のとおりです。
- Enterprise Developer を使用して、ホスト コンピューターでデバッグ用にアプリケーションをビルドします。
- Enterprise Developer ベース イメージを実行し、手順 1 でビルドしたアプリケーションの実行可能ファイルおよびデバッグ ファイルが格納されているディレクトリでボリュームのマウントを行います。
- コンテナーの ID または IP アドレスを確認します。
- 通常 (コンテナー化されていない環境) と同じ方法でリモートでデバッグを開始し、コンテナーの ID または IP アドレスを指定してデバッガーとコンテナー化されたアプリケーションの間の接続を確立します。
以下のセクションで、これらの各手順について詳しく説明します。