COBSQL アプリケーションのビルド

COBSQL アプリケーションの配布時に必要なデータベース サポート モジュールについては、本ドキュメントの対象外とします。以下の説明では、必要なすべてのサポート モジュールがエンド ユーザーのマシンにインストールされており、マシンがデータベース サーバーと通信できるように正しく構成されていることを想定しています。

COBSQL アプリケーションをリンクする場合は、インポート ライブラリ csqlsupp.lib を使用します。これにより、COBSQL で挿入された呼び出しが COBSQL の初期化モジュールおよび実行停止モジュールに変換されます。この呼び出しは、実際には csqlsupp.dll モジュールが処理するため、このモジュールを COBSQL アプリケーションとともに配布する必要があります。この汎用サポート モジュールは、Oracle アプリケーションにも必要です。

ライブラリ csqlsupp.lib を指定します。これを行うには、プロジェクトのプロパティ ページに移動し、[COBOL] タブで、[Link Settings] をクリックします。[Link with libs] フィールドに「csqlsupp.lib」と入力します。

アプリケーションを単一のメイン プログラム (.exe ファイル) および複数のサブプログラム (DLL ファイル) に分割する場合には、COBSQL 指令 CSTART または CSTOP でコンパイルしたモジュールにのみ csqlsupp.lib をリンクする必要があります。

すべてのプログラムを CSTART または CSTOP でコンパイルした場合には、すべてのモジュールに csqlsupp.lib をリンクする必要があります。csqlsupp.lib をリンクしたモジュールは、本来のサイズよりわずかに大きくなります。アプリケーションの実行時には、単一の csqlsupp.lib のみがロードされます。

メイン プログラムのみを CSTART および CSTOP でコンパイルする場合は、メイン プログラムにのみ csqlsupp.lib ライブラリをリンクする必要があります。CSTART または CSTOP COBSQL 指令のいずれかでプログラムをコンパイルする場合、そのプログラムのモジュールには csqlsupp.lib をリンクする必要があります。