クライアント構成ファイルの例

この例では、通常の Fileshare クライアント構成ファイルを示します。

/s server1
/s server2
/cm ccism
/f \orders\* /s server3
/cm ccitcp /s server3
/f \accounts\payroll.dat
/f \transport\delivery\*
/f \returns\* /r module1!userfh1

この例の各行について説明します。

1 行目:
/s server1

この行では、server1 をデフォルトの Fileshare サーバーの 1 つに指定します。

この Fileshare サーバーでは、ファイルの格納場所として特定の Fileshare サーバー (4 行目を参照) やローカル マシン (6 行目 と 7 行目を参照) を指定していないファイルを検索します。複数のデフォルトの Fileshare サーバーを指定した場合 (2 行目 を参照) は、構成ファイルに定義されている順番にしたがって Fileshare サーバーを検索します。この例では、server1 は server2 の前に検索します。

2 行目:
/s server2

この行では、server2 もデフォルトの Fileshare サーバーに指定します。ファイルの格納場所として特定の Fileshare サーバー (4 行目を参照) やローカル マシン (6 行目と 7 行目を参照) を指定していないファイルにアクセスする場合、この Fileshare サーバーは Fileshare サーバー、server1 の後に検索します。

3 行目:
/cm ccism

この行では、CCISMEM をデフォルトの通信プロトコルに指定します。特定の CCI プロトコル (1 行目と 2 行目を参照) を指定していない Fileshare サーバーに Fileshare クライアントが要求を送信する場合は、CCIIPX が使用されます。

4 行目:
/f \orders\* /s server3

この行では、文字列 \orders\ で始まる名前のファイルへのすべてのアクセスを FHRedir が Fileshare サーバー server3 に送信するように指定します。

5 行目:
/cm ccitcp /s server3

この行では、Fileshare サーバー server3 と通信する場合に使用する通信プロトコルとして ccitcp を指定します。この場合、ccitcp は、Fileshare クライアント構成ファイルで指定されているデフォルトの CCI プロトコルより優先されます (3 行目を参照)。

6 行目:
/f \accounts\payroll.dat

この行では、ファイル \accounts\payroll.dat を Fileshare クライアント マシンにあるローカル ファイルとして指定します。Fileshare クライアントは、呼び出し可能ファイル ハンドラーのローカル コピーを使用してこのファイルにアクセスします。

7 行目:
/f \transport\delivery\*

この行では、文字列 \transport\delivery\ で始まるファイル名を持つすべてのファイルをローカル ファイルとして指定します。

8 行目:
/f \returns\* /r module1!userfh1

この行では、文字列「\returns\」で始まる名前のファイルへのすべてのアクセスに対して、module1 のカスタム ファイル ハンドラー userfh1 を使用するように指定します。

module1 はカスタム ファイル ハンドラーが含まれるライブラリを示し、usedrfh1 はカスタム ファイルのエントリ ポイントの名前です。

環境変数 DYNREDIR が DYNCONFIG に設定されている場合にのみ、このオプションが適用されます。