Enterprise Developer のプロジェクト プロパティから、アプリケーションのビルド方法を制御するさまざまなコンパイラ指令を設定できます。プロパティに相当するものがない指令を指定する場合は、プロジェクトのプロパティで、それらの指令を [COBOL] タブの "追加指令" フィールドに入力する必要があります。
Micro Focus では、プロパティに相当するものがあるコンパイラ指令は必ずプロジェクトのプロパティを使用して設定し、これらを "追加指令" フィールドを使用して指定しないことを推奨しています。
プロパティに相当するものがある指令を "追加指令” フィールドで指定した場合、[Determine Directives] を使用するなどの方法でファイル レベルでオーバーライドしたときに、ファイルのプロパティがプロジェクトの "追加指令" で指定された指令でオーバーライドされてしまう可能性があります。これにより、アプリケーションのビルド時に予期しない問題が発生することがあります。
このような問題を解決するため、Enterprise Developer では COBOL プロジェクトを開くときに [追加指令] をチェックできます。IDE でこのチェックを有効にするには、[ツール > オプション > Micro Focus > Projects] をクリックし、[Check Additional Directives for project properties] をオンにします。
このオプションを有効にすると、該当する場合は、プロジェクトを開くときに [Update COBOL Project Properties] ダイアログ ボックスが表示され、このフィールドに指定されている指令を対応するプロジェクト プロパティに変換するように提案されます。
コンパイラ指令に相当するプロジェクト プロパティを多く含む新しいバージョンの Enterprise Developer にアップグレードした場合、このダイアログ ボックスが表示されるようになることがあります。提案された変更を入念に精査してから、受け入れてください。この機能の流れを説明します。
プロジェクト プロパティに相当するものがある指令が追加されている場合は、[Update COBOL Project Properties] ダイアログ ボックスが表示され、追加された指令と、その代替として使用できるプロジェクト プロパティが提示されます。
Enterprise Developer が [追加指令] から指定された指令を削除し、それらを対応するプロジェクト プロパティとして有効にします。
たとえば、[追加指令] に LIST() 指令が含まれている場合、変換によってこれが削除され、[Generate listing file] プロジェクト プロパティが有効になります。