Assess Application Migration ツールを使用すべき理由

アプリケーションをメインフレーム DB2 から SQL Server に移行しようとする場合、次の重要事項について検証する必要があります。
  • どの程度迅速にアプリケーションを SQL Server 上に移行して設定、実行することができるか。
  • アプリケーションのメインフレーム技術への依存度をどのように把握するか。
  • 最終的にアプリケーションを SQL Server のみで実行できるように、メインフレーム技術への依存をどのように断ち切ることができるか。
Assess Application Migration ツールはこれらの確認事項を考慮しながら COBOL と PL/I コードを解析するために役立ち、ツールによってアプリケーションに最適な移行オプションを判定するために有効な情報を得ることができます。HCOSS にはいくつかのオプションがあり、以下を実行できます。
[Migrate your code as-is to SQL Server]
メインフレームの互換性または動作への依存なしに、アプリケーションを SQL Server で可能な限り迅速に設定、実行することが目的の場合に、このオプションを使用します。修正する文がほとんどなく、メインフレーム動作の依存性を直ちに解消する場合に、このオプションが非常に役立ちます。
[Migrate converted DB2 statements to SQL Server statements]
SQL Server 文への変換を必要とするすべての SQL DB2 文を特定することで移行後の SQL Server 互換性を 100% 保証し、移行の前にそのコードを手動で変換する場合に、このオプションを使用します。この方法の詳細については、Micro Focus SupportLine までお問い合わせください。
[Migrate your original code using HCOSS without the BIND option]
アプリケーションを SQL Server で可能な限り迅速に設定、実行することが目的である一方、アプリケーションの BIND を実行しない場合、このオプションを使用します。この方法では、SQL パッケージとプランの文を修正する必要があります。
[Migrate your original code using full HOCSS functionality]
アプリケーションを SQL Server で可能な限り迅速に設定、実行することが目的の場合に、このオプションを使用します。このオプションでは、HCOSS のすべての機能を活用し、メインフレーム互換性を維持しながらアプリケーションを実行できるようにします。
Assess Application Migration ツールの Data Analysis 機能を使用して、スキーマ抽出ファイルを分析し SQL Server によってサポートされない構造を特定することをお奨めします。この機能を使用しない場合、HCOSS で SQL Server にデータを転送できるようにするには前もって手動での編集が必要になります。データ分析により、次を特定できます。
  • SQL データ型
  • サポート対象外のアプリケーション言語で記述された SQL ストアド プロシージャ
  • SQL シーケンス
  • 定義済みのグローバル テーブル
  • SQL ALIAS オブジェクト
  • SQL SYNONYMS