ホット バックアップ

ホット バックアップを使用すると、Fileshare サーバーのシャットダウンと再起動を行わなくても、データベース ファイルのバックアップを取得し、新しいログ ファイルを開始できます。
注: ホット バックアップを使用できるのは、高度なロギングが有効化されている場合のみです。

最近の Windows プラットフォームに付属している DiskShadow など、スナップショット プロセスをサポートするオペレーティング システム上に Fileshare サーバーが存在する場合、ホット バックアップを実行できます。

ホット バックアップを実行するための要件を次に示します。
  • ロールフォワード回復のための高度なロギングを有効にする必要があります
  • FSVIEW において Supervisor モードでコマンドを実行できる必要があります
  • スナップショット ユーティリティを呼び出すように出口プロシージャ (fsexitproc.cbl) を構成する必要があります

ホット バックアップの初期化時に Fileshare は新しいトランザクションの開始を一時停止します。このため、新しいトランザクションは、すべての未処理リクエストが処理されるまで保留状態にされます。完了すると、制御が fsexitproc.cbl に渡されます。ここでは、スナップショット ユーティリティへのコマンド ライン呼び出しをコーディングし、データ ファイルをバックアップできます。

スナップショットが完了すると、通常のトランザクション処理が再開します。

注: 未処理のトランザクションが終了し、新しいトランザクションが再開している期間、サーバーはクライアントと通信しません。この期間がクライアントの CCI-Timeout 設定よりも長い場合、クライアントはサーバーとの接続を切断します。したがって、バックアップの実行中にクライアントが接続を切断しないよう Fileshare クライアント構成ファイル内の設定を増加することが必要になる場合があります。