参照されないデータのレポート

参照されないデータは、プログラムの手続き部で明示的に参照されないデータです。基本的には、このようなデータは避けたいものです。参照されないデータはプログラムの発展にともなってそのプログラム内に残りがちです。例えば、何かの理由でダミー データ項目を含めたまま、それを取り除くのを忘れる場合などです。

参照されないデータのレポートには、次の情報が含まれます。

• 参照されないデータを含むファイルのリスト - これにはレポート実行対象となるファイルおよびそのファイルが参照するコピーブックが該当します。
• 参照されないデータ項目がある行番号
• 参照されないデータ項目の名前
• データ項目の定義 (例えば、pic x(10))

しかし、参照されないものとして表示されるデータ項目をすべて削除するのが安全と考えるべきではありません。特に次の 2 つのケースに注意が必要です。

• あるグループが定義され最上位のグループ項目のみが参照される場合、従属データ項目はいずれも参照されないものとしてフラグが設定されます。
• あるグループが定義され従属データ項目のみが参照される場合、最上位のグループ項目は参照されないものとしてフラグが設定されます。

例えば、プログラムには次のようなグループ定義が含まれるとします。

03 group-item.
	    05 elementary-item-1 pic x. 
	 05 elementary-item-2 pic xx. 
	 05 elementary-item-3 pic xxx.

プログラムが elementary-item-1、elementary-item-2、および elementary-item-3 フィールドを使用する場合、group-item は参照されないものとしてフラグが設定されます (ただしプログラムのどの場所でも明示的に参照されていない場合に限ります)。また、プログラムが group-item フィールドを使用する場合、elementary-item-1、elementary-item-2、および elementary-item-3 は参照されないものとしてフラグが設定されます (ただしプログラムのどの場所でも明示的に参照されていない場合に限ります)。