Net Express プロジェクトを Visual Studio IDE にインポートするには

  1. Net Express プロジェクトおよびすべての関連ファイルが同じ場所にあり、使用できることを確認します。
  2. Net Express プロジェクトに含まれている場合、Visual Studio がそれらを COBOL プログラムまたはコピーブックとして認識することを確認します。手順の詳細については、「ファイル拡張子を COBOL と関連付けるには」および「ファイル拡張子をコピーブックと関連付けるように指定するには」を参照してください。
  3. 次のいずれかの方法で、[Net Express Project Import] ウィザードを起動します。
    1. Windows エクスプローラーで、Net Express プロジェクト (.app) ファイルを見つけてダブルクリックします。

      Visual Studio が起動してウィザードが呼び出され、ファイルへのフル パスがウィザードの [ここからはじめよう] ページの [Net Express project file] フィールドにロードされます。

    2. Visual Studio で、[ファイル > 新規作成 > Import Net Express Project] をクリックします。[参照] をクリックし、Net Express プロジェクト ファイル .app に移動して選択し、[開く] をクリックしてファイルをウィザードにロードします。
    注: ウィザードのどのページでも [完了] をクリックし、デフォルトの設定に応じて Net Express プロジェクトを該当する Visual Studio プロジェクトに変換できます。デフォルトの設定はプロジェクトのプロパティから見直して変更できます。
  4. [次へ] をクリックします。

    ウィザードの [ソリューションの構成] ページで、アプリケーション ソースを保持する Visual Studio ソリューションの名前および場所を指定できます。次のオプションから 1 つを選択できます。

    • [Overwrite existing Visual Studio project files]
    • [Include copybooks in project] - デフォルトでは無効になっています。プロジェクトにコピーブックを含めなくてもビルドは可能であり、コピーブックをプロジェクトに追加するとプロジェクトのサイズが大きくなります。プロジェクトのビルド時、Visual Studio では、ソース ファイル ディレクトリ内でコピーブックを探し、次にコピーブック パス上で探します。
    • [Optimize Visual Studio project creation] - ウィザードで作成されるプロジェクトの数を減らすには、このオプションをオンにします。
  5. [次へ] をクリックします。

    ウィザードの [ビルド構成] ページが開き、Net Express プロジェクトで使われていた構成、および作成される Visual Studio プロジェクトとそれらのビルド構成、プロジェクト タイプが表示されます。

  6. インポートするすべての Net Express ビルド タイプを選択します。
  7. [Visual Studio build configuration] の隣にあるリスト ボックスを使用して、各種の構成でどのプロジェクトを作成するかを表示し、オプションでそれらの名前を変更します。
  8. [次へ] をクリックします。

    [Visual Studio project settings and Compiler directives] ページが開き、Net Express プロジェクトで検出されたプロジェクト設定、および新しい Visual Studio プロジェクトで使われるプロジェクト設定が表示されます。ここで、必要に応じて変更を加えます。また、プロジェクトを作成したらプロジェクトとファイルのプロパティにアクセスし、プロジェクトのインポート完了後にそれらを編集できます。

  9. [完了] をクリックしてインポート処理を開始します。

    ウィザードで、1 つ以上のプロジェクトをともなう Visual Studio ソリューションが作成され、[インポートの概要] ページが表示されます。

  10. [インポートの概要] ページで詳細をチェックして、Net Express プロジェクトが正常にインポートされたことを確認します。以下を実行できます。
    • [構成マネージャー] をクリックして、Visual Studio プロジェクトのビルド構成を検証および修正します。
    • [ソリューション フォルダー] をクリックして、ソリューションのディレクトリにある ImportReport.txt ファイルに保存されているインポート詳細レポートを表示します。ファイルは新しい Visual Solution にも追加され、ソリューション エクスプローラーで IDE からそのファイルにアクセスできます。
  11. [閉じる] をクリックしてウィザードを閉じ、作成した Visual Studio ソリューションとプロジェクトを検証します。次が表示されます。
    • Net Express プロジェクトを表す 1 つのソリューション
    • ソリューションに含まれる 1 つ以上のネイティブ COBOL プロジェクト。各プロジェクトは同じ出力ファイル タイプの出力ファイルを作成します。
    • 元のプロジェクトにあったファイル。たとえば COBOL ソース ファイルやコピーブックなど。これらはそれぞれの元の場所からプロジェクトにリンクされます。
  12. ソリューション エクスプローラーで各プロジェクトを右クリックし、[プロパティ] をクリックして設定済みのプロパティを表示します。

    次のタブ付きページがあります。

    • [Application] - このページのプロパティは、ビルドするアプリケーションのタイプ、たとえば Windows アプリケーションまたはコンソール アプリケーション、リンク ライブラリ、または .int や .gnt ファイルを生成するアプリケーションなどを定義します。
    • [Dependency Paths] - 既知の場所 (ソリューション フォルダー ツリー、ソリューションからのリンク、Enterprise Developer インストールの cpylib フォルダーなど) に置かれていないコピーブックのパス。
    • [COBOL] - 元の Net Express プロジェクトにあった指令およびビルド設定を表示します。
    • [Debug] - これらのプロパティは、アプリケーションの起動方法を、コマンド ライン引数などの詳細とともに定義します。
  13. 個別のファイル プロパティもチェックできます。これを行うには、ソリューション エクスプローラーで COBOL ソース ファイルを右クリックし、[Properties] をクリックします。