CCISMEM について

CCISMEM (ccism) では、名前付き共有メモリ通信方法を使用して、同じ Windows システム上の 2 つのプロセス間でデータを転送します。クライアント アプリケーションおよびサーバー アプリケーションは、同じ Windows システム上に存在する必要があります。

通常、これらの共有メモリの転送速度は、処理間で共有メモリを使用してデータ バッファを転送できる速さと同程度です。共有メモリ セグメントに収まる個々のデータ転送は、一般に複数のコンテキスト スイッチ程度であり、ループバック モードで TCP/IP を使用して同じデータを移動するよりも速いです。バッファ サイズが大きくなるにつれ、速さの違いは目立たなくなりますが、依然としてその違いがあります。デフォルトでは、共有メモリ セグメントのサイズは 8K ですが、これは cci.ini 構成ファイルのオプションを使用して容易に構成できます。

CCISM プロトコルで Fileshare を使用する場合、/sc スイッチを使用してサーバーを起動していることを確認します。このスイッチにより、Fileshare が同期通信モードで起動され、最良のパフォーマンスが得られます。

他のシステムに配置されているクライアントも使用するには、CCISM だけでなく CCITCP も使用するように Fileshare サーバーを構成する必要があります。これを行うには、cci.ini で次の構成オプションを設定します。

-cm ccitcp -cm ccism

1 つの Fileshare サーバー内で 2 つのプロトコルを使用すると、Fileshare サーバーを同期モードで使用できなくなります。これが、このタイプの構成で失われる唯一の機能です。

クライアントのパースペクティブから、デフォルトの CCITCP 機能に多くの FHREDIR.CFG 構成は不要です。CCISMEM を使用する場合、次のクライアント オプションを使用する必要があります。

/cm ccism
注: CCISMEM を使用する場合、名前付き共有メモリのコンテキストでは /MA パラメーターの意味が異なるため、通常、このパラメーターを使用しないでください。/MA オプションは、cci.ini 構成ファイルの mem_files_location オプションを使用するのと同じです。