基本ロギングのベスト プラクティス

基本回復ロギングの推奨の使用方法を次に示します。

  1. ログ ファイルのアクティビティを最適化します。

    基本ロギングは、パフォーマンスに重大な影響を与えます。ロギング アクティビティを最適化するには、データベース参照ファイルで/o l オプションを使用して、障害発生時に回復する必要がないファイルのロギングを無効にできます。または、/e オプションを使用して、このようなファイルをデータベース参照ファイルから完全に削除します。

  2. 低ディスク容量の警告を設定します。

    大量の更新をログ記録すると、ログ ファイルが短時間で非常に大きくなることがあります。ログ ファイルが存在しているディスクが一杯になると、ログ ファイルにレコードを書き込むことができなくなり、その結果、ログ ファイルが不完全になり、Fileshare サーバーが強制的に終了されます。データベース参照ファイルで /p オプションを使用して、ログ ファイルの空きディスク容量がディスクの総容量に対する特定の割合を下回った場合に警告メッセージを表示するように構成します。この警告が表示された場合は、Fileshare サーバーを終了し、データ ファイルの新しいバックアップを作成してください。この処理により、 Fileshare サーバーの再起動時に、古いログファイルを廃棄し、新しいログ ファイルで作業を続けることができます。

    警告メッセージを無視し、ログ ファイルの容量が増大し続けた結果、使用可能な空きディスク容量が 200,000 バイト未満になると、Fileshare サーバーは、処理を中断します。このとき、Fileshare サーバーは、エラー メッセージ FS030 を返し、古いログ ファイルをリモートでバックアップするか、手動で削除するまで、新しいログ ファイルでの操作を再開しません。

  3. バックアップを定期的に実行します。

    バックアップを定期的 (可能であれば毎日) に実行すると、ログ ファイルのサイズができるだけ小さいサイズで維持されます。ログ ファイルが大きいと、回復時間が長くなります。

  4. バックアップ プロセスを自動化します。

    /backup オプションを使用して、データ ファイルのバックアップを自動化し、Fileshare サーバーの開始時に新しいログ ファイルを開始します。

  5. 冗長なログ ファイルを削除します。

    データ ファイルをバックアップしたら、関連付けられるすべてのログ ファイルを削除します。これらのファイルはすでに古くなっているためです。最後のバックアップ以降に発生した更新をログ記録するだけで構いません。