ファイル状態とは

ファイル状態とは、ファイル操作結果 (成功またはエラーの発生) を示す 2 バイトのコードです。エラーが発生した場合は、ファイル状態にはエラー原因も表示されます。

ファイル状態データ項目がファイルに定義されている場合は、ファイルに入出力操作 (OPEN、CLOSE、READ、WRITE、REWRITE、START、および DELETE) を行うたびに、ランタイム システムがファイル状態データ項目を更新し、操作結果を示します。

ファイル状態データ項目を定義するかどうかは選択できます。ファイル状態データ項目が宣言されていない場合に、重大なファイル エラーが発生すると、COBOL ランタイム システムはエラー メッセージを表示し、プログラムを中断します。

入出力操作を行うたびに、ファイル状態データ項目を調べ、操作が成功したかどうかを確認してください。たとえば、プログラムによるディスクへの書き込み時に、WRITE 操作を完了できるだけのディスク領域がない場合もあります。ファイル状態データ項目を定義していない場合にディスク領域が不足すると、ランタイム システムはエラー番号を表示してプログラムを中断します。(書き込み中のファイルについて) ファイル状態データ項目が定義されている場合には、ファイル状態データ項目が更新され、プログラムの実行が継続されます。プログラムはファイル状態データ項目を調べ、ディスクが満杯であると判断した場合には、適切な措置を講じることができます。