レコード ロックの処理

デフォルトでは、読み取り処理中にロックされたレコードを検出すると、レコード ロック状態コードを返します。

この操作により、環境変数 ES_RLS_FILE_SUPPORT=Y を設定し、Fileshare サーバー構成ファイルの /t パラメーターをゼロに設定している場合を除き、レコード領域が更新されてレコード内容が表示されます。

ただし、現行レコード ポインターはロックされたレコードと関連付けられたままであるため、この操作の後に続く READ NEXT 操作は同じレコードを呼び出します。

次の構成オプションは、上記の処理方法に影響します。
構成オプション 説明
IGNORELOCK ON に設定すると、レコード ロックが無視されます。INPUT に設定すると、入力用に開いたファイルを読み取る際にレコード ロックが無視されます。
RETRYLOCK ON に設定すると、ロックされたレコードの読み取りが成功するまで再試行されます。整数を設定すると、操作を中断するまでの最大再試行回数を指定できます。
LOCKTYPE 1 に設定すると、レコード ロックはレコード自体に配置されます。この設定では、読み取り処理中にロックされたレコードを検出した場合に、そのデータ レコードが戻りません。この場合は、読み取り処理後のレコード領域の内容は未定義の状態になります。
SKIPLOCK これを ON に設定した場合は、読み取り処理中にロックされたレコードを検出すると、READ NEXT 操作では、ロックされたレコードの次にあるレコードが返されます。
注: ロックされたレコードをバイパスするために、START…KEY IS GREATER THAN.. 文も使用できます。