動的トレーシング

FCD に適切なフラグを設定するか、ライブラリ ルーチンを使用するかで、COBOL プログラム内からトレースのオン/オフを切り替えることができます。これは、アプリケーションの動作のサブセットで、ファイル処理の問題に対処したい場合に便利です。FCD フラグを設定する場合は、特定のファイルに対してこれを行います。ライブラリルーチンを使用する場合は、トレース設定は、その時点以降のプログラムで実行されるすべてのファイル操作に影響します。

動的トレースを実行する場合には、2 つのフラグを同時に使用します。これは、READ や WRITE などのファイル操作をトレースするには、OPEN 操作がトレースされている必要があるためです。トレースをオフにしてプログラムを起動し、ファイルを開いた後に動的にトレースをオンにした場合、トレースの仕組みでは、後続の操作をトレースすることはできません。最も良い方法は、プログラムの始めに OPEN と CLOSE の動的トレースをオンにしてから、すべての操作のオン/オフを必要に応じて切り替えることです。OPEN 操作と CLOSE 操作のトレース自体もまた役に立つことがあります。