ログオン検証モジュール

はじめに

Fileshare パスワード システムが有効化されていない場合、Fileshare サーバーでは、Fileshare セキュリティ ログオン検証モジュール (FSSecLog) を呼び出してログオン要求を検証します。

Fileshare で提供される FSSecLog モジュールは、どの Fileshare クライアントにも Fileshare サーバーへのログオンを許可します。Fileshare サーバーにログオンできる Fileshare クライアントを制限する必要がある場合には、Fileshare サーバーで呼び出すユーザー独自の FSSecLOG モジュールを代わりに用意する必要があります。

たとえば、必要に応じて、ユーザー独自のモジュールをオペレーティング システムのセキュリティと統合することができます。

ユーザーのプログラムおよび Fileshare による処理手順は次のようになります。

  1. ユーザー プログラムから、File Handling Redirector パスワード モジュール (FHRdrLngPwd または FHRdrPwd) を呼び出して、ユーザー ID およびパスワードを登録します。
  2. ユーザー プログラムから最初の入出力操作を行います。
  3. File Handling Redirector モジュールは、そのパスワード モジュール (FHRdrLngPwd または FHRdrPwd) を呼び出して、手順 1 で登録されたユーザー ID およびパスワードを取得します。
  4. File Handling Redirector モジュールは、ユーザー ID およびパスワードを Fileshare サーバーに渡します。
  5. Fileshare サーバーは、FSSecLog モジュールを呼び出して、ユーザー ID およびパスワードを渡します。
  6. FSSecLog モジュールがログオン アクセスを許可すると、Fileshare クライアントと Fileshare サーバーとの間で接続が確立します。FSSecLog モジュールがログオン アクセスを許可しない場合は、状態メッセージ 9/037「アクセス拒否」が Fileshare クライアントに返されます。

Logon Validation Module

構文:

call "fsseclog" using user-ID
                      password
                      return-status

パラメーター:

user-ID
pic x(100)
password
pic x(100)
return-status
pic x comp-x
注: 長いユーザー名およびパスワードをサポートするには、FHRdrLngPwd モジュールでも user-ID パラメーターおよび password パラメーターを pic x(100) として定義する必要があります。

入力パラメーター:

user-ID
Fileshare クライアントのユーザー ID
password
Fileshare クライアントのパスワード

出力パラメーター:

user-ID
変更なし
password
変更なし
return-status
Fileshare サーバーへの Fileshare クライアントのログオンを許可する場合は、0 に設定します。0 以外の戻り状態は、Fileshare クライアントのログオンが許可されず Fileshare クライアントにエラーを返すことを示します。

説明:

Windows:

ユーザー独自の FSSecLOG モジュールを使用するには、そのモジュールを cobfssecurity.dll にリンクし、検索パス PATH に配置します。Fileshare は、ユーザー セキュリティ モジュールをロードしたことを通知します。

UNIX:

ユーザー独自の FSSecLOG モジュールを使用するには、そのモジュールを cobfssecurity 共有オブジェクトにリンクし、検索パス LD_LIBRARY_PATH (または AIX プラットフォーム上の LIBPATH) に配置します。Fileshare は、ユーザー セキュリティ モジュールをロードしたことを通知します。