Character Animator 機能の概要

注: 本トピックは、UNIX 環境 (リモート開発) にのみ該当します。

Animator は実行中のプログラムの情報を、ソース コードの対応する部分とともにウィンドウに表示します。Animator ではプログラムの実行速度を制御したり、実行に割り込みをかけてデータ項目のチェックや変更を行ったり、実行順序を変更することができるほか、特定の COBOL 文に入って、そこからプログラム実行を再開することも可能です。これらの機能を活用すればデバッグ作業をすばやく容易に行うことができます。

プログラムの実行

Animator では、一連の実行機能を柔軟に使いわけることによって、対処すべき問題に適した速度でコードを実行できます。すなわち、特に問題のない部分ではズーム機能を使用してコードの実行速度を最大限に上げ、問題のある箇所では文ごとにステップ実行したり、適度な実行速度に自動設定することができます。

ソース コードには任意の位置にブレークポイントを設定できます。ブレークポイントを設定するには、必要な文ごとに個別設定するか、ブレークポイントが発生する条件を定義します。ブレークポイントを設定すれば、プログラムを自動実行する場合でも、任意のポイントで制御を手動に切り替えることができます。

データ項目の値の照会、監視、および変更

プログラムのデバッグでは、予期しない結果が生じた原因を探るため、さまざまなデータ項目の監視が必要になることが少なくありません。プログラムの実行中には、監視対象のデータ項目の値が変更されるに伴って、Animator が該当項目を強調表示します。

プログラムに含まれるデータ項目を照会し、その内容を ASCII テキストや 16 進数形式で表示することもできます。照会したデータ項目の内容には、変更を加えることが可能です。変更した内容は、プログラム実行を再開するとただちに反映されます。

ロジック テスト

一連の Do 関数を使用すれば、プログラムのロジック テストを中断することなく、実行するコードを追加できます。Do 関数は直接入力して実行できるほか、他の COBOL 文と関連付けて、その文とともに実行することも可能です。後者の方法では追加コードがファイルに保存されるため、その部分がロジックとして効果的であれば、そのままソース コードに盛り込むことができます。

一部のコードのテストが不要な場合は、Reset 関数群を使用して該当するコードの実行をバイパスできます。