DISPLAY 文

書き方:書き方 1


DISPLAY WINDOW syntax diagram

書き方:書き方 2


DISPLAY LINE syntax diagram

書き方:書き方 3


DISPLAY BOX syntax diagram

構文規則:

  1. line-num は、端末画面上の行位置を指定する、数字定数またはデータ項目です。負以外の整数を指定する必要があります。
  2. col-num は、端末画面上のカラム位置を指定する、数字定数またはデータ項目です。負以外の整数を指定する必要があります。
  3. length は、ウィンドウ幅、行幅、またはボックス幅を文字位置で指定する、数字定数またはデータ項目です。負以外の整数を指定する必要があります。
  4. height は、ウィンドウ、行、またはボックス内の行数を指定する、数字定数またはデータ項目です。負以外の整数を指定する必要があります。
  5. title は、非数字定数または英数字データ項目です。
  6. save-area は、PIC X(10) 句で記述される基本データ項目です。
  7. COLUMN と COL は等価です。
  8. REVERSE、REVERSED、および REVERSE-VIDEO は等価です。
  9. COLOR 指定は、プリプロセッサ指令 COLOR を使用するときのみサポートされます。これは、既存の Micro Focus 仕様でない構文を追加します。
  10. DISPLAY 文の書き方 2 には SIZE 指定または LINES 指定を 1 つだけ指定する必要があります。
  11. identifier-1identifier-2integer-1、および integer-2 は、次のような範囲 0 から 7 の値です。
    0
    1
    2
    3 シアン
    4
    5 マゼンタ
    6 茶または黄色
    7
  12. identifier-3integer-3 は、次の適切な値を加えた値です。
    前景 背景
    1 32
    2 64
    3 96
    シアン 4 128
    5 160
    マゼンタ 6 192
    7 224
    8 25
    注:

    COLOR 指定に使用される前景色の値は、標準の Micro Focus 仕様の FOREGROUND-COLOR および BACKGROUND-COLOR の標準色の値とは異なります。

    また、ビデオ属性は次の値で指定できます。

    反転表示 1024
    低輝度 2048
    高輝度 4096
    下線 8192
    点滅 16384
  13. COLOR 指定が FOREGROUND-COLOR や BACKGROUND-COLOR と同時に使用される場合には、COLOR 指定で定義されたカラーは無視されますが、非カラー属性は適切に動作します。

一般規則:すべての書き方

  1. LINE と COLUMN 指定は、物理画面上の行、カラムを指定する必要があります。
  2. カラー システムの場合は、COLOR や FOREGROUND-COLOR、BACKGROUND-COLOR での指定、他の属性設定 (たとえば、点滅) の両方が使用されます。モノクロ システムでは、すべてのカラー情報が無視され、他の属性設定のみが使用されます。
  3. すべての属性の組み合わせが、すべてのシステムで使用できるわけではありません。たとえば、モノクロ モードに設定された標準 DOS PC では、REVERSE と UNDERLINE は相互排他的で、これらの属性の 1 つのみ動作します。

一般規則:DISPLAY WINDOW 文書き方 1 (DISPLAY WINDOW)

  1. DISPLAY WINDOW 文は、端末ウィンドウを作成し、現在のウィンドウにします。端末ウィンドウは、画面上の領域です。ACCEPT や DISPLAY 文 (「言語リファレンス」に記述されている他の ACCEPT 書き方 1、2 や 3、DISPLAY 書き方 1、DISPLAY WINDOW/LINE/BOX 文を除く) は、現在のウィンドウにのみ影響します。さらに、すべての ACCEPT や DISPLAY 文 (「言語リファレンス」に記述されている他の ACCEPT 書き方 1、2 や 3、DISPLAY 書き方 1、DISPLAY WINDOW/LINE/BOX 文を除く) の行やカラム数は、現在のウィンドウの左上隅から計算されます。つまり、現在のウィンドウは仮想端末の画面を定義し、物理画面のある領域を占有します。
  2. 初期のウィンドウは、全画面に設定されます。
  3. 現在のウィンドウを変更する唯一の方法は、他の DISPLAY WINDOW 文や CLOSE WINDOW 文による変更です。
  4. LINE NUMBER 指定は、ウィンドウの先頭行を設定します。行番号 1 は画面の先頭行を指します。行番号は、画面に対する相対位置で、現在のウィンドウに対するものではありません。
  5. LINE NUMBER 指定が指定されていない場合、0 が指定された場合、または、物理画面外の場合は、画面の先頭行が使用されます。
  6. COLUMN NUMBER 指定は、ウィンドウの最左のカラムを設定します。カラム番号 1 は画面の左側を指します。カラム番号は、画面に対する相対位置で、現在のウィンドウに対するものではありません。
  7. COLUMN NUMBER 指定が指定されていない場合、0 が指定された場合、または、物理画面外の場合は、カラム番号 1 が使用されます。
  8. SIZE 指定は、ウィンドウのカラム数を指定します。このカラム数が画面の右端を越えると、ウィンドウの幅は画面外に拡張されます。
  9. SIZE 指定が指定されていない場合、または、0 が指定された場合には、ウィンドウは画面の右端に拡張されます。
  10. LINES 指定は、ウィンドウの行数を指定します。この行数が画面の下部を越えると、ウィンドウは画面外に拡張されます。
  11. LINES 指定が指定されていない場合、または、0 が指定された場合には、ウィンドウは画面の下端に拡張されます。
  12. ERASE 指定が指定されると、ウィンドウの作成時に直ちにクリアされます。それ以外は、ウィンドウの内容は変更されません。ウィンドウをクリアすると、空白文字で埋めます。
  13. BOXED 指定は、新しいウィンドウの周りにボックスを描画します。ボックスは、ウィンドウの外側に描画されます。画面外のボックスの部分は描画されません。
  14. 端末の線画セットは、ボックスを描くために使用されます。端末に線画セットがない場合は、同等の ASCII 文字が使用されます。POP-UP 指定が指定されると、そのボックスは画面上の他のボックスに重なります。この指定が指定されない場合には、描画されるボックスは、交差する他のボックスに張り付きます。ボックス化された非ポップアップ ウィンドウがボックス化されたポップアップ ウィンドウと交差する場合に、そのボックス化されたポップアップ ウィンドウが最初に作成され、それが閉じられると、2 つのボックスが交差していた部分は再描画されません。つまり、交差している部分の文字は、交差部分がなくなっても、そこに表示されたままです。
  15. ERASE 指定は、BOXED 指定によって暗黙的に含まれます。
  16. REVERSED 指定は、ウィンドウの前景色と背景色を反転表示します。これは、新しいウィンドウの ACCEPT や DISPLAY 文ごとに影響します。
  17. REVERSED 指定には ERASE 指定が暗黙的に含まれます。そのため、通常は、ウィンドウが最初に作成されるときにウィンドウ全体が反転表示されます。
  18. SHADOW 指定は、ウィンドウに 3 次元的な効果を与え、画面上で浮き上がっているように見せます。
  19. 前景や背景の色の値を COLOR フィールドで 0 に設定すると、デフォルトのシステム属性に対応する色が使用されます。
  20. TITLE 指定は、ウィンドウの境界にタイトルを表示します。TITLE 指定は、BOXED 指定が指定されている場合にのみ効果があります。
  21. タイトルは、左上端、上端の中心、右上端、左下端、下端の中心、右下端の 6 つの位置のいずれかに表示できます。TOP や BOTTOM が指定されていない場合は、TOP が使用されます。LEFT、CENTERED、または RIGHT が指定されていない場合は、CENTERED が使用されます。
  22. NO SCROLL 指定は、覚え書きとして扱われます。Windows 用のプリプロセッサは、これを確認するメッセージを表示します。
  23. NO WRAP 指定は、単に覚え書きとして扱われます。Windows 用のプリプロセッサは、これを確認するメッセージを表示します。
  24. POP-UP AREA 指定は、COBOL システムに、新しいウィンドウを作成する前にシステム情報を格納します。この情報は、新しいウィンドウを削除し、基礎となるウィンドウを復元するために CLOSE WINDOW 文で使用されます。これで、ポップアップ ウィンドウが使用可能になります。
  25. save-area データ項目には、システム情報が格納されます。このデータ項目を、格納後に変更しないでください。変更すると、結果が未定義になります。このデータは、CLOSE WINDOW 文で以前のウィンドウを画面に復元し、そのウィンドウを現在のウィンドウに再設定します。

一般規則:DISPLAY LINE 文書き方 2 (DISPLAY LINE)

  1. DISPLAY LINE 文は、マシンや端末に依存しない方法で、水平や垂直の線を描画します。線は、ディスプレイ デバイスの最適なモードを使用して描画されます。DISPLAY BOX 文とともに使用すると、画面にフォームを描画できます。DISPLAY LINE 文は、全画面用の ACCEPT や DISPLAY 文の位置指定には影響しません。
  2. 線は、画面上で他の線と交差するときには適切な交差用の文字が使用されるように表示されます。これにより、線の末尾が他の線と交差する場合には適切な隅や 3 方向の交差が使用されます。
  3. SIZE 指定が指定されると、線は水平に描画されます。length の値は、線の長さを画面のカラム数で示します。かわりに、LINES 指定が使用されると、線は垂直に描画され、height の値は画面行数で示されます。
  4. 線はラップしたり、スクロールしたりしません。LINES や SIZE 指定で描画した線が現在のウィンドウを越えるような場合には、その線はウィンドウの端で切り捨てられます。LINES や SIZE が 0 の場合は、線は描画されません。
  5. line-num の値は、線の開始行を指定します。col-num は、開始カラムを指定します。常に、線は適切に右方向、下方向に描画されます。line-numcol-num には、現在のウィンドウ内の位置を指定する必要があります。
  6. LINE NUMBER や COLUMN NUMBER 指定が物理画面の外側を指定している場合、つまり、line-num が 0 か 24 (または画面の最大値)、col-num が 0 か 80 より大きい場合には、線は描画されません。
  7. TITLE 指定は、水平線のみに効果があります。TITLE 指定が指定されると、title-string が線上に表示されます。
  8. タイトルは、RIGHT、LEFT、CENTERED 指定に応じて、右端、左端、中央に表示されます。省略時は、CENTERED が使用されます。
  9. REVERSE 指定は、線の前景色と背景色を反転します。

一般規則:DISPLAY BOX 文書き方 3 (DISPLAY BOX)

  1. DISPLAY BOX 文は、マシンや端末に依存しない方法で、ボックスを描画します。ボックスは、ディスプレイ デバイスの最適なモードを使用して描画されます。ボックスの描画に使用されている線が画面上の他の線と交差する場合は、適切な交差用の文字が使用されます。DISPLAY BOX 文は、全画面用の ACCEPT や DISPLAY 文の位置付けには影響しません。
  2. ボックスの位置は、左上隅で指定されます。ボックスのサイズは、高さと幅で指定されます。
  3. LINE NUMBER や COLUMN NUMBER 指定が物理画面外を指定すると、ボックスは描画されません。
  4. SIZE 指定は、ボックスの幅を指定します。LINES 指定は、その高さを指定します。SIZE 指定が指定されなかったり、0 であったり、ボックスが物理画面やウィンドウの端を越えて拡大されたりした場合には、ボックスは現在のウィンドウの右端まで拡張されます。LINES 指定が指定されなかったり、0 であったり、ボックスが物理画面を越えて拡大されたりした場合には、ボックスは現在のウィンドウの下端まで拡張されます。
  5. REVERSE 指定は、DISPLAY WINDOW 文の場合と同じように動作します。
  6. TITLE 指定も DISPLAY WINDOW 文の場合と同じように動作します。