mfdepinst コマンド

ディプロイ パッケージ (.car) ファイルに含まれているサービス インターフェイスをエンタープライズ サーバーにインストールします。

mfdepinst コマンドは、サービスをエンタープライズ サーバーにディプロイするプロセスにおいてサーバー側部分の処理を行います。このツールは、ディプロイ パッケージ ファイル (.int.idt など) を .car ファイルから抽出して、新しいサービスおよびパッケージ用に Directory Service ディレクトリを更新することにより、.car に含まれているファイルをエンタープライズ サーバー インスタンスにインストールし、さらにエンタープライズ サーバーが起動している場合は、新しいサービスが利用可能であることをエンタープライズ サーバーに通知します。

構文:

mfdepinst [install-options] myservice.car

パラメーター:

myservice.car
ディプロイするサービスを含んでいる .car ファイルの名前。
install-options
install-options ではインストールを変更できます。これらのオプションは、.mfdeploy ファイルで指定されている設定をオーバーライドします。使用可能なオプションは次のとおりです。
-m location
MFDS の場所を設定します。
-s
deploylog.txt ファイルではなく stderr にログを記録します。
-u
既存のサービスの更新を有効にします。
-- environment name=value
環境変数を設定します。
--server name
サーバー名を指定します。
--listener name
リスナー名を指定します。
--username name
MFDS に接続するためのユーザー名を指定します。
--password password
MFDS に接続するためのパスワードを指定します。

依存関係:

.car ファイルを含んでいるのと同じディレクトリから Enterprise Developer command promptを使用して、mfdepinst を実行します。

mfdepinst インストール オプションは、次のいずれかの方法で指定できます。

  • コマンド ラインで必要な install-options を指定します。この方法はリリース 6.0 で初めて導入されました。
  • .mfdeploy ファイルを、.car ファイルを含んでいるディレクトリの親ディレクトリに追加します (../.mfdeploy)。

    .mfdeploy を使用する場合は、mfdepinst を実行する前に、%ProgramFiles(x86)%\Micro Focus\Enterprise Developer\deploy(Windows) または $COBDIR/deploy(UNIX) にある .mfdeploy ファイルを、.car ファイルを含んでいるディレクトリの親ディレクトリにコピーします。

重要: 両方の方法を使用する場合、コマンド ライン オプションで指定した install-options は、.mfdeploy ファイルの設定をオーバーライドします。

説明:

mfdepinst コマンドは、いくつかのファイルを .car ファイルから抽出し、コマンド ラインで install-options を使用して指定されたエンタープライズ サーバー、または親ディレクトリ内の .mfdeploy ファイル (../.mfdeploy) で指定されたエンタープライズ サーバーに、それらをインストールします。

.mfdeploy ファイルは、サービス インターフェイスをディプロイするエンタープライズ サーバーの場所、名前、リスナーを指定します。このため、たとえば .car ファイルが %COBDIR%\myservice\myservice.deploy(Windows) または $COBDIR/myservice/myservice.deploy(UNIX) にある場合、.mfdeploy ファイルは %COBDIR%\myservice(UNIX)$COBDIR/myservice(Windows) または になくてはなりません。

必要に応じて .mfdeploy を編集し、デフォルト値以外の値を指定します。

mfdepinst では、現在のディレクトリのファイル deploylog.txt に進行状況が記録されます。既存の deploylog.txt がある場合は上書きされます。mfdepinst が終了した後に、ディプロイが成功したかどうかをこのファイルで確認できます。

mfdepinst のセキュリティ資格情報は、ディプロイ親ディレクトリにある .mfdeploy ファイルで設定できます。mfdepinst コマンドでは、セキュリティ資格情報をコマンド ライン オプションとして設定できません。資格情報は、次のように名前と値の組として設定します。
MFDS_USER=username
MFDS_PASSWORD=password
注: 名前と値の組では大文字と小文字が区別されます。

Enterprise Developer 5.0 以降では、.mfdeploy ファイルは拡張構文および追加設定をサポートしています。詳細については、関連項目に示されているトピックを参照してください。