環境の設定

ほとんどの場合、Jenkins プロジェクトは Enterprise Developer IDE 内ではなくコマンド ライン環境でタスクを実行します。つまり、IDE を使用した場合と同様、COBOL 環境は自動的に事前構成されません。したがって、Jenkins プロジェクトを使用する場合には通常、プロジェクトの COBOL 環境を手動で設定する必要があります。

注: スクリプトを使用してアプリケーションをビルドする場合、スクリプトにはすでに COBOL 環境を設定するコマンドが含まれている場合があります。この場合、Jenkins で環境を指定する必要はなく、Jenkins を構成してスクリプトを実行するだけで済みます。

Enterprise Developer for Eclipse で作成したアプリケーションの環境を構成するには、次の手順を実行します。

  1. COBOL ソースのビルド、テスト、または分析に使用するマシンに Enterprise Developer がインストールされていることを確認します。
  2. Jenkins で、プロジェクトの設定の [ビルド] セクションに移動します。
  3. プロジェクトを実行するプラットフォームに応じて、Windows バッチ コマンド (Windows) またはシェル (UNIX) のビルド手順のいずれかを追加します。
  4. この手順では、次のコマンドをそれぞれ新しい行で指定します。
    1. (Windows) Enterprise Developer setupenv.bat ファイルを呼び出して、必要な環境変数を設定します。
      call "product-install-dir\setupenv.bat"

      (UNIX) cobsetenv スクリプトを呼び出します。

      . product-install-dir/bin/cobsetenv

      これにより、COBDIR、PATH、CLASSPATH、および LD_LIBRARY_PATH (AIX では LIBPATH) という環境変数が設定されます。

    2. JAVA_HOME 環境変数を設定します。
      • Windows:
        set JAVA_HOME=JDKInstallDir
      • UNIX:
        export JAVA_HOME=java-install-dir
        export PATH=$PATH:java-install-dir/bin
    3. 必要な Ant オプションを指定します。
      set ANT_OPTS=-Xmx1024m
ヒント: プロジェクトがエージェント マシン上でタスクを実行する場合、そのマシンのノードの構成ページから JAVA_HOME を設定できます。

指定できるその他のコマンド ライン オプションについては、Enterprise Developer 製品ヘルプの該当のセクションを参照してください。

ヒント: オプションとして、必要なすべての環境変数を含むファイルを作成して使用するようにプロジェクトを構成することもできます。これを行うには、まず以下の手順で Enterprise Developer で設定されているすべての環境変数のリストを取得する必要があります。
  1. Enterprise Developer コマンド プロンプトから次のコマンドを入力します。
    cblpromp.exe -j

    これは、コマンド プロンプトで Enterprise Developer に設定されている環境変数のリストを表示します。

  2. そのリストを、マシン上の env.properties などのファイルに保存します。
ヒント: 次に、このファイルで指定された変数を使用するようにプロジェクトを構成します。手順は次のとおりです。
  1. Jenkins で Environment Injector プラグインをインストールします。
  2. プロジェクトの設定ページで、[ビルド環境] セクションに移動します。
  3. [Prepare an environment for the run] をオンにします。
  4. [Properties File Path] セクションで env.properties ファイルの絶対パスを指定します。