ファイアウォールの背後で実行中のリモート UNIX ホストに接続するには

リモート ホストでファイアウォールと Secure Shell デーモン (SSH デーモン) の両方が実行されている場合は、SSH ポート転送を使用して、リモート ホスト マシンで実行されている DevHub サーバーにネットワーク トラフィックをトンネリングできます。また、SSH 経由でホストにアクセスできる場合には、PuTTY などの SOCKS プロキシ クライアントを介してネットワーク トラフィックをルーティングするように Eclipse を構成できます。クライアントは、SSH デーモン経由でネットワーク トラフィックをリモート ホスト マシンに転送します。
制約事項: リモートの Micro Focus Directory Server にネットワーク トラフィックをトンネリングすることはできません。リモートの Micro Focus Directory Server を使用する場合は、その Directory Server (UDP および TCP) へのトラフィックを許可するようにファイアウォールを構成する必要があります。ファイアウォールで Directory Server または Enterprise Server (あるいはその両方) へのトラフィックをブロックしている場合、サーバー エクスプローラー ビューの [Open Administration Page]、[Show Catalog]、および [Show spool] コンテキスト メニューは正しく機能しません。

次の例は、ファイアウォールの背後にあるホストへの接続を構成する 2 つの方法を示しています。

SSH を介した DevHub 通信のトンネリング

この方法では、SSH を介して DevHub デーモンおよびサーバーにトンネリングできます。

  1. [Remote Systems] ビューで、 ([Define a connection to remote system]) をクリックします。

    [New Connection] ダイアログ ボックスが開きます。

  2. [Micro Focus DevHub using SSH] をクリックし、[Next] をクリックします。
    注: [Micro Focus DevHub using SAMBA, NFS etc] または [Micro Focus DevHub using RSE] 接続タイプを使用することもできます。
  3. [Host name] フィールドに、接続先のホストを入力します。
  4. [Next] をクリックします。
  5. [Available Services] ペインで、[DStore Connection Service > Remote Server Launcher > Launcher Properties] をクリックします。

    [Properties] ペインに使用可能なプロパティが表示されます。

  6. [Server port, replaces ${port} in command] を、DevHub サーバーで使用するポート番号 (またはポート範囲) に設定します。
    注: 0 に設定すると、DevHub サーバーによって使用可能なポートが割り当てられます。
  7. [Tunnel communications through SSH (SSL/TLS must not be enabled)] を [true] に設定します。

    SSL/TLS を使用するように DevHub デーモンまたはサーバーが構成されている場合は、証明書チェックが失敗するため、ネットワーク トラフィックをトンネリングすることはできません。

    • オプションで、X11 転送を有効にする場合は、[Use SSH X11 forwarding] を [true] に設定します。
      注: リモート ホスト マシンで X11 転送が許可されていない場合、このプロパティは無視されます。
  8. SFTP ファイルまたは SSH シェル サブシステム情報を構成する必要がない場合は、[Finish] をクリックします。

SOCKS プロキシ クライアントを介したトラフィックのルーティング

この方法では、2 段階の構成が必要になります。まず、プロキシ クライアントとして機能するように PuTTY Telnet および SSH クライアントを構成する必要があります。次に、SOCKS ネットワーク接続タイプを使用してネットワーク トラフィックをやり取りするように Eclipse を構成する必要があります。

注: 最新バージョンの PuTTY Telnet および SSH クライアントが必要です。PuTTY の Web サイトからダウンロードします。ここをクリックしてください。

プロキシ サーバーとしての PuTTY の構成

  1. PuTTY Telnet および SSH クライアントの左パネルで、[Connection > SSH > Tunnels] をクリックします。

    [Options controlling SSH port forwarding] パネルが表示されます。

  2. [Source port] フィールドに使用可能なリスニング ポートを入力します。
  3. [Dynamic] をクリックします。
  4. [Add] をクリックします。

    先頭に「D」が付いたポート番号が [Forwarded ports] フィールドに追加されます。

  5. 左パネルで、[Connection > SSH > X11] をクリックします。

    [Options controlling SSH X11 forwarding] パネルが表示されます。

  6. [Enable X11 forwarding] をオンにします。
  7. [X display location] フィールドに「localhost:0」と入力します。
  8. 左パネルで、[Session] をクリックします。

    [Basic options for your PuTTY session] パネルが表示されます。

  9. [Host Name (or IP address)] フィールドに、接続先のリモート サーバーの名前または IP アドレスを入力します。
  10. [Saved Sessions] フィールドに、セッションを説明する名前を入力します。
  11. [Save] をクリックします。

    [Saved Sessions] リストにエントリが作成されます。

  12. [Open] をクリックします。

    端末セッションが開始されます。プロンプトが表示されたら、ユーザー名およびパスワードを入力します。

  13. 端末ウィンドウに「echo $DISPLAY」と入力して Enter を押します。
    次のような応答が得られます。
    localhost:10.0

    表示される値をメモします。この値はデバッグ設定の構成時に必要になります。

    注: echo $DISPLAY コマンドに対する応答が得られない場合は、PuTTY 端末ウィンドウのヘッダーを右クリックし、[Event Log] をクリックします。[PuTTY Event Log] ダイアログが開きます。下から上にスクロールして、アクセス拒否、転送拒否、プログラムなしに関するメッセージを記録します。これらの詳細をシステム管理者に渡して解決を依頼してください。

Eclipse ネットワーク接続の構成

  1. Eclipse で、[Window > Preferences > General > Network Connections] をクリックします。

    [Network Connections] 設定ダイアログ ボックスが開きます。

  2. [Active Provider] リストで、[Manual] を選択します。
  3. [Proxy entries] テーブルで、[SOCKS] 行をクリックします。

    行が強調表示されます。

  4. [Edit] をクリックします。

    [Edit Proxy Entry] ダイアログ ボックスが開きます。

  5. [Host] フィールドに「localhost」と入力します。
  6. [Port] フィールドに、PuTTY の [Source port] フィールドで使用したポート番号を入力します。
  7. [OK] をクリックします。

    [Proxy entries] テーブルの [Host] セルおよび [Port] セルに値が設定されます。

  8. [Window > Preferences > Micro Focus > Debug] をクリックします。

    デバッグ設定が表示されます。

  9. [Default X Server (DISPLAY)] フィールドに、手順 13 でリモート マシンによって返された DISPLAY 値を入力します。
  10. [Apply and Close] をクリックします。
    注: プロキシ サーバーが起動されるたびに、「プロキシ サーバーとしての PuTTY の構成」セクションの手順 13 および「Eclipse ネットワーク接続の構成」セクションの手順 8 から 11 を実行する必要があります。

構成が完了した後、リモート プロジェクトを作成する必要があります。[Remote file system (RSE)] を指定し、リモート システム タイプの選択時に [Micro Focus DevHub using RSE] を選択します。リモート プロジェクトの作成に関する詳細については、「リモート プロジェクトの作成」を参照してください。

上位ヘルプ： リモート ホストへの接続の作成
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