回復プロセスの説明

recover1 プログラムが正常に完了すると、終了コードは 0 に設定されます。オペレーターが recover1 プログラムをキャンセルすると、終了コードは 2 に設定されます。それ以外の場合は、終了コードが 1 に設定されます。

環境変数 RM_DYNAMIC_LIBRARY_TRACE を定義することにより、recover1 プログラムによってロードされたサポート モジュールのリストを作成できます。このリストには、使用される端末インターフェイス サポート モジュールが示されます。これは、Visual COBOL の場合は terminfo モジュールのみになります。自動構成ファイル モジュールは Visual COBOL には含まれていません。この情報は、サポート モジュールの問題を診断する際に最も役立ちます。

注: この情報は、パラメーターを指定せずに recover1 コマンドを入力した場合にのみ表示されます。この場合、recover1 コマンドの適切な形式とサポート モジュールのリストが表示されます。

recover1 プログラムは、索引ファイルを直接回復するように試みます。つまり、回復する実際のファイルの内部ファイル構造をリビルドします。必要に応じて、キー情報ブロック (KIB) がリビルドされ、破損したデータ ブロックが修復されます。データ ブロックが破損すると、一部のデータ レコードが失われる可能性があります。そのため、追加のセキュリティ対策として、ファイルをバックアップするか、回復する索引ファイルを他のディレクトリまたはパスにコピーしておくことを強くお勧めします。キーの値の無効な重複や無効なレコード サイズなど、何らかの理由で適切に再索引付けできないレコードは、ファイルが圧縮されている場合は圧縮解除され、ネイティブ コード セットに変換されてから、drop-file に書き込まれます。recover1 では、索引ファイルの破損に関するほとんどの種類の問題に対処できますが、致命的なエラーがあると回復に失敗することがあります。致命的なエラーが見つかった場合は、エラーが表示されてプログラムが終了します。これらのケースの多くでは、ハードウェアの故障が疑われます。

drop-file は、固定長または可変長のいずれかの形式になります。これは、索引ファイルが固定長形式か可変長形式かに基づいて recover1 によって設定されます。drop-file に格納されたレコードは、システム障害の発生時に変更されたレコードで、回復が必要であるかレコード サイズが無効です。drop-file に表示されるレコードを調べ、索引ファイルを適切に修正する必要があります。