XML 拡張のエラー メッセージの概要

次の表に、XML 拡張でエラーが発生した場合に生成されるメッセージを示します。

メッセージ番号 重大度およびメッセージ テキスト 説明
-6 Warning - ambiguous import name. インポートされる XML ドキュメントの要素名が、XML IMPORT 文の ModelFileName#DataName パラメーターで指定されたシンボル テーブルに複数回定義されています。さらには、その要素名は、モデル データ名に付随して複数回定義されています。XML 拡張は、最初に見つかった重複要素 (構文的には最後に定義された重複要素) を使用するものと見なして処理を続行します。その名前の値が現在のインポートですでにインポートされていて、その名前が表 (配列) 要素でない場合は、次の重複要素 (構文的には前の重複定義) が使用されます。配列の場合は、その配列を順番に埋めてから次の重複要素を検索します。すべての重複名の値がすでにインポートされている場合は、-02 extraneous element 警告が生成されて、インポートされたテキスト値が破棄されます。この警告は、その要素のテキスト コンテンツ (空白文字は無視されます) が XML ドキュメントに含まれていない場合には生成されません。また、参照を一意に識別するのに十分な修飾 (親要素名) が XML ドキュメントに含まれている場合にも生成されません。モデル データ名に従属していない重複名がある場合は、すべての重複名がモデル データ名に従属していない場合を除き、この警告は生成されません。
-5 Warning - ambiguous model data name 一致するデータ名がドキュメント内に複数見つかりました。最後に見つかったデータ名が使用されます。
-4 Warning - subscript out of range インポート時に範囲外の添え字が検出されました。問題の項目はインポートされません。
-3 Warning - data truncation 数値ではないインポート項目が、関連する COBOL データ項目に合わせて切り詰められました。
-2 Warning - extraneous element インポート データに、COBOL データ構造のどこにも属していない要素が 1 つ以上含まれています。これらの要素は無視されました。
0 Success 操作は正常に完了しました。情報、警告、またはエラーのメッセージは検出されませんでした。
1 Informative - directory contains no documents XML FIND FILE 文で、指定されたディレクトリに XML ドキュメント (.xml 拡張子が付いたファイル) が見つかりませんでした。
2 Informative - document file - no data XML EXPORT FILE 文または XML EXPORT TEXT 文によって生成されたドキュメントに要素の値が含まれていません。
3 Warning - internal logic - memory not deallocated プロセスのクリーンアップ時に、すでに割り当て解除されているはずのメモリ ブロックがまだ割り当てられていました。
9 Error - in function: CreateDocument XML ドキュメントの作成中に、基礎となる XML パーサーによってエラーが検出されました。
10 Error - cannot create URL 出力ドキュメント名に URL (http://https://、または file:// で始まる文字列) が使用されていることが XML 拡張ライブラリによって検出されました。
12 Error - data item - not found 指定された名前のデータ項目がモデル テンプレート ファイルに存在しないことが XML 拡張ライブラリによって検出されました。
13 Error - document file - create failure XML ドキュメント ファイルの作成に失敗しました。
14 Error - document file - file open failure XML ドキュメント ファイルを開くときに XML 拡張ライブラリによってエラーが検出されました。
15 Error - extraneous element スカラー データ要素の追加オカレンスが XML 拡張ライブラリによって検出されました。
17 Error - in function: GetFirstChild XML ドキュメントの解析中に、XML 拡張ライブラリによって GetFirstChild 関数でエラーが検出されました。
18 Error - in function: GetNextSibling XML ドキュメントの解析中に、XML 拡張ライブラリによって GetNextSibling 関数でエラーが検出されました。
19 Error - in function: GetNodeData XML ドキュメントの解析中に、XML 拡張ライブラリによって GetNodeData 関数でエラーが検出されました。
20 Error - in function: GetRootNode XML ドキュメントの解析中に、XML 拡張ライブラリによって GetRootNode 関数でエラーが検出されました。
21 Error - internal logic - memory allocation メモリ ブロックの割り当てに失敗しました。
22 Error - internal logic - memory corruption メモリ ブロックの割り当て解除 (解放) に失敗しました。ブロックのヘッダーまたはトレーラーが破損しているか、メモリ解放の呼び出しでエラーが返されたことが原因です。
23 Error - internal logic - node not found XML 拡張ライブラリによって内部テーブルの矛盾が検出されました。具体的には、ドキュメント オブジェクト モデルの必要なエントリが見つかりません。
24 Error - in function: Initialization 先に XML INITIALIZE 文を実行せずに (XML INITIALIZE 以外の) XML 文が実行されたか、XML INITIALIZE 文が失敗しました。
25 Error - invalid data address XML IMPORT 文または XML EXPORT 文に指定されているデータ構造のアドレスが、テンプレート ファイルに指定されているデータ アドレスと一致していないことが XML 拡張ライブラリによって検出されました。これは通常、COBOL プログラムが再コンパイルされたのに、XMLGEN コンパイラ指令によって生成されたモデル ファイルが再生成されていないために、モデル ファイルが古くなっていることを意味します。
28 Error - in function: LoadDocument XML ドキュメントのロード中にエラーが検出されました。これは通常、ドキュメントの検索中に問題が発生したことを意味します (ドキュメントが存在しないか、権限に問題がある)。XML 拡張によって生成されたドキュメントが入力ドキュメントとしてロードされることがありますが、その生成されたドキュメントに万が一エラーが含まれていた場合にも、このエラーが発生します。
29 Error - in function: LoadSchema XML スキーマ ファイルのロード中にエラーが検出されました。これは通常、ドキュメントの検索中に問題が発生した (ドキュメントが存在しないか、権限に問題がある) か、スキーマ自体に問題があることを意味します。
30 Error - in function: LoadStyleSheet 内部または外部の XSLT スタイルシートのロード中にエラーが検出されました。これは通常、ドキュメントの検索中に問題が発生したことを意味します (ドキュメントが存在しないか、権限に問題がある)。XML パーサー ソフトウェアが正しくインストールされていないことが原因である可能性も考えられます。
32 Error - in function: LoadTemplate XML テンプレート ファイルのロード中にエラーが検出されました。これは通常、ドキュメントの検索中に問題が発生したことを意味します (ドキュメントが存在しないか、権限に問題がある)。XML パーサー ソフトウェアが正しくインストールされていないことが原因である可能性も考えられます。
35 Error - subscript out of range XML IMPORT FILE 文または XML IMPORT TEXT 文の実行中に、添え字参照が範囲外である (添え字の値が配列の最大値より大きい) ことが XML 拡張ライブラリによって検出されました。このエラーは、添え字が属性で明示的に指定された場合にも、暗黙的に生成された場合 (余分なオカレンスが存在する場合) にも発生する可能性があります。
36 Error - temporary file access error 一時中間ファイルにアクセスする際に XML 拡張ライブラリによってエラーが検出されました。このエラーは、XML IMPORT TEXTXML EXPORT TEXTXML VALIDATE TEXTXML TEST WELLFORMED-TEXT の各文の実行中に発生する可能性があります。
37 Error - in function: TransformDOM XML ドキュメントの XSLT 変換の実行中に予期しないエラーが発生しました。内部エラーであると考えられますが、外部スタイルシートのエラーが原因である可能性もあります。
38 Error - in function: TransformText 外部 (ユーザー指定の) XSLT スタイルシートを使用した XML ドキュメントの XSLT 変換の実行中にエラーが発生しました。このエラーは、XML 拡張ライブラリで発生する可能性があります。
39 Error - symbol table - not present in model file 指定されたモデル ファイルにシンボル テーブルが見つかりませんでした。モデル ファイルが XMLGEN コンパイラ指令によって生成されていない可能性があります。
42 Error - in function: WriteDocument ドキュメント オブジェクト モデルの内部表現から XML ドキュメントを書き出す際にエラーが発生しました。
45 Error - invalid encoding selection XML SET ENCODING 文の Encoding パラメーターの値が "local" または "utf-8" ではありません。
46 Error - invalid UTF-8 data XML エクスポート操作が失敗しました。指定されたデータは有効な UTF-8 データではありません。
47 Error - invalid MF_XMLEXT_LOCAL_ENCODING value UNIX の MF_XMLEXT_LOCAL_ENCODING 環境変数の値が、"mflatin1"、"mflatin9"、または利用可能な iconv ライブラリによって認識される名前のいずれかになっていません。
48 Error - unable to locate iconv library UNIX の MF_XMLEXT_LOCAL_ENCODING 環境変数の値が "mflatin1" または "mflatin9" になっていませんが、文字変換のための iconv ライブラリが見つかりませんでした。
49 Error - directory open failure XML FIND FILE 文で、指定されたディレクトリを見つけて開くことができませんでした。
50 Error - missing XML parser (MSXML6) XML パーサーが見つかりませんでした。このエラーは Windows でのみ発生し、MSXML 6.0 パーサーが Windows システムにインストールされていないことを示しています。MSXML 6.0 パーサーは通常、Enterprise Developer を Windows にインストールするとインストールされますが、このシステムでは見つかりませんでした。MSXML 6.0 を取得するには、Microsoft の Web サイトからダウンロードします。
51 Error - data item - illegal name format エクスポートするデータのデータ名の最初の文字が有効な文字 (英文字、コロン、またはアンダースコア) ではありません。このエラーは、通常は発生しません。XML 拡張は、XML 名を作成する際に、数字で始まる COBOL データ名にアンダースコアを付加します。
52 Error - CodeBridge conversion failure COBOL データ型から XML で受け入れられる表示可能な文字列へのデータの変換 (またはその逆の変換) に失敗しました。
53 Error - Name specified is not a data-item データ構造の名前を指定する際に、データ項目ではない名前が指定されました(ファイル名、指標名、定数名など)。データ項目名が必要です。
62 Error - requested template file cannot be found モデル ファイル データ名パラメーターで指定された、要求されたテンプレート ファイルが見つかりません。
63 Error - resolved file name is too long 次のいずれかの文の解決されたファイル名が長すぎて、指定されたバッファーに収まりません。XML EXPORT FILEXML EXPORT TEXTXML IMPORT FILEXML IMPORT TEXTXML RESOLVE DOCUMENT-FILEXML RESOLVE SCHEMA-FILEXML RESOLVE STYLESHEET-FILEXML RESOLVE MODEL-FILE
64 Error - resolved file name does not exist 次のいずれかの文に渡されたファイル名を解決できません。ファイルが存在しない可能性があります。このファイルにアクセスできません。XML EXPORT FILEXML EXPORT TEXTXML IMPORT FILEXML IMPORT TEXTXML RESOLVE DOCUMENT-FILEXML RESOLVE SCHEMA-FILEXML RESOLVE STYLESHEET-FILE
65 Error - name / value pair required XML SET XSL-PARAMETERS 文のパラメーターは偶数である必要があります (名前/値の組)。
66 Error - excessive number of XSL parameters XML SET XSL-PARAMETERS 文のパラメーターの最大数は 40 個です (名前/値の組が 20 個まで)。
67 Error - unique identifier too long for buffer XML GET UNIQUEID 文で指定されているバッファーが小さすぎます。一意識別子には 38 個の文字位置が必要です。
68 Error - add attribute node failed ドキュメントへの属性の追加に失敗しました。
69 Error - add element node failed ドキュメントへの要素の追加に失敗しました。
70 Error - add text node failed ドキュメントへのテキスト ノードの追加に失敗しました。
71 Error - validate DOM document DOM ドキュメントの検証に失敗しました。
72 Error - import offset outside target data structure

XML IMPORT 文の DataItem パラメーターで指定されたインポート先データ構造の外部にデータを格納しようとする操作が検出されました。原因として考えられるのは、実行中の COBOL プログラムに対してモデル テンプレート ファイルが古くなっていることです。その場合は、変更された COBOL プログラムからモデル テンプレート ファイルを再生成する必要があります。考えられるもう 1 つの原因は、シンボル テーブルに重複するデータ名が含まれていて、インポートされる XML ドキュメントに十分な修飾 (親要素) が含まれていないために、インポート先のデータ項目を正しく選択できないことです。

試行されたインポートは抑制され、影響を受ける XML IMPORT 文の以降のインポート操作も抑制されます。

73 Error - trace file open failed XML TRACE 文で指定された名前のトレース ファイルを開けませんでした。このエラーの最も一般的な原因は、存在しないディレクトリ名がファイル名の一部として指定されていることです。その他の原因としては、アクセスが拒否された (ファイルが読み取り専用であるか、そのファイルに対する権限がユーザーにないため)、指定されたディレクトリへの書き込み権限がプログラムにない、などが考えられます。プログラムは続行できますが、トレースは無効になります。このエラーが返されるのは、XML TRACE 文でそのトレース ファイルを初めて開くときだけです。プログラムで他の XML 拡張文を実行している間に発生する後続のトレース ファイル オープン エラーでは、トレースが抑制されます。
74 Error - exported DataItem smaller than data structure in ModelFile エクスポートされる COBOL データ項目が、エクスポートに対して指定されたデータ名によって記述されているデータ構造よりも小さくなっています。これは、COBOL プログラムでデータ項目の末尾を超えるデータにアクセスしようとしてメモリ アクセス違反を引き起こす原因になります。データ項目名 (データ構造名と呼ばれることもあります) が参照している COBOL プログラム内の領域が、少なくともデータ名と同じ大きさであることを確認してください。
75 Error - incorrect XML statement parameters XML 文に渡された 1 つまたは複数のパラメーターが無効です。これには、XML 文のパラメーターが少なすぎたり多すぎたりするエラーが含まれます。また、無効なタイプのパラメーターを示すこともあります (ポインターが許可されない場合にポインター データ項目が指定されている、ポインター データ項目が必要な場合に文字または数字のパラメーターが指定されているなど)。XML GET STATUS-TEXT を使用して取得できる追加情報に、パラメーターの具体的な問題が記述されています。追加情報によって記述されるのは、最初に検出されたパラメーター エラーのみです。パラメーターの数に関するエラーが常に最初に検出されます。