アプリケーションに対してコード カバレッジを有効にして、コード カバレッジ レポートを作成するには、次の手順を実行します。
コード カバレッジでのアプリケーション実行中は、コード カバレッジが有効にされてコンパイルされたプログラムやサブプログラムごとに、コード実行のログが記録されます。ログはバイナリ結果ファイルに保存されます。このファイルの拡張子は .tcz です。IDE では、テスト カバレッジの構成に応じて、どの程度詳細にテスト カバレッジのログを結果ファイルに記録するかの設定を指定できます。
たとえば、ソース コード内の文にタグを付けてコード カバレッジを使用すると、これらの文が実行されたかどうかをレポートできます。この方法は、ソース コードに追加された行や変更された行のカバレッジを確認する場合に特に役立ちます。
カバレッジをわかりやすくするため、Enterprise Developer では、結果ファイルのコード カバレッジ情報をビジュアル化して、処理済み (実行された) ブロックおよびプログラムまたは未処理 (実行されていない) ブロックおよびプログラムの統計を [Code Coverage] ビューに表示して、処理済みおよび未処理ブロックをエディター内で別の色で強調表示します。コード カバレッジ レポートは HTML 形式で生成できます。
ブロックとはコードのまとまりであり、実行時に連続して順番に実行されます。つまり、ブロック内の 1 か所が実行されたら、ブロック内のそれ以外の箇所も実行されていると想定できます。
順番に実行されないコード (たとえば、IF THEN ELSE のように文の中の各句が直線的な順番で実行されないコード) には、複数のコード ブロックが含まれます。
実行されたコード ブロックは「処理済み」ブロックと呼ばれ、実行されていないコード ブロックは「未処理」ブロックと呼ばれます。
IDE でコード カバレッジを把握するには、Test Coverage コマンド ライン ユーティリティを使用します。Test Coverage ユーティリティには次の制約事項があり、これらはコード カバレッジにも該当します。
コード カバレッジ モードでの実行時にシステム リソースに対する要件が増えるため、プロダクション システムでコード カバレッジを使用することはお勧めしません。ただし、必要があれば、プロダクション システムへのコンパイル時にコード カバレッジを有効にすることは可能です。また、大規模なリモート プロジェクトでコード カバレッジを有効にすると、テスト カバレッジの結果を処理するために必要なプロジェクト ファイルがローカルで転送されて、大量のデータ転送が発生するので注意してください。