UNIX の文字エンコード

UNIX システムでは、通常、基礎となるオペレーティング システムによって使用されているデータ エンコードが COBOL ランタイムに影響することはありません。ただし、米国では Latin-1 (ISO-8859-1) が、西ヨーロッパでは Latin-9 (ISO-8859-15) が、それぞれ重要となることに注意してください (Latin-9 (ISO-8859-15) にはユーロの通貨記号が含まれているため)。

MF_XMLEXT_LOCAL_ENCODING 環境変数で、あらかじめ定義された組み込みの値である MF_LATIN_1 および MF_LATIN_9 を指定できます。これらの値を使用すると、Latin-1 または Latin-9 がローカルの文字エンコードとして使用されるようになります。内部の変換関数によって Latin-1 または Latin-9 (COBOL メモリ内) と UTF-8 (XML ドキュメント内) の間の変換が行われます。この環境変数の値では大文字と小文字が区別されず、ハイフンとアンダースコアは省略可能です。たとえば、「MF_LATIN_9」、「Mf-Latin-9」、および「mflatin9」はすべて同じです。

MF_XMLEXT_LOCAL_ENCODING 環境変数の値が指定されていない場合は、デフォルトで MF_LATIN_9 が使用されます。

MF_XMLEXT_LOCAL_ENCODING 環境変数に MF_LATIN_1 または MF_LATIN_9 以外の値を指定する場合は、iconv ライブラリによって認識される名前を指定する必要があります。iconv ライブラリはその他の変換を実行できます。この場合は、正確な値が求められる可能性があります (大文字と小文字が区別される、ハイフンとアンダースコアが必要とされるなど)。MF_XMLEXT_LOCAL_ENCODING 環境変数の値の具体的な要件は、プラットフォームで使用されている iconv ライブラリによって異なります。

注:Micro Focus は iconv ライブラリを提供していません。適切なパッケージを別途入手してください。

MF_ICONV_NAME 環境変数の値が定義されている場合は、その値を使用して iconv ライブラリ (共有オブジェクトでなければならない) がローカル システムで検索されます。次に例を示します。MF_ICONV_NAME=/usr/local/bin/libiconv.so

MF_ICONV_NAME 環境変数が設定されていない場合は、PATH 環境変数のパスで iconv.so または libiconv.so という具体的な名前が (この順番に) 検索されます。