PICXBINDING

固定長の PIC X(n) ホスト変数の処理を指定します。

構文:

PICXBINDING={DEFAULT | PAD | TRIM | TRIMALL | FIXED | VARIABLE}

パラメーター:

DEFAULT
SQL Server - SBCS ロケール
PIC X(n) ホスト変数を常に固定長データとして SQL Server に渡し、後続空白文字を削除します。データを SQL Server に渡す前に、ODBC ドライバーで空白文字が埋め込まれます。
SQL Server - DBCS ロケール
PIC X(n) ホスト変数を常に可変長データとして SQL Server に渡し、後続空白文字を削除します。PIC X(n) ホスト変数が空白文字のみの場合は、SQL Server に単一の空白文字を渡します。
すべてのロケールの他のすべての DBMS
PIC X(n) ホスト変数を常に固定長データとして DBMS に渡し、後続空白文字を削除します。PIC X(n) ホスト変数が空白文字のみの場合は、DBMS に単一の空白文字を渡します。
PAD または FIXED
すべてのロケールのすべての DBMS について、常に後続空白文字を維持し、そのデータを固定長データとして DBMS に渡します。
TRIM または VARIABLE
すべてのロケールのすべての DBMS について、常に後続空白文字を削除します。PIC X(n) ホスト変数が空白文字のみの場合は、DBMS に単一の空白文字を渡し、そのデータを可変長データとして DBMS に渡します。
TRIMALL
すべてのロケールのすべての DBMS について、常に後続空白文字を削除します。PIC X(n) ホスト変数が空白文字のみの場合は、DBMS に空の文字列を渡し、そのデータを可変長データとして DBMS に渡します。

プロパティ:

デフォルト: DEFAULT

依存性:

ALLOWNULLCHAR は、PICXBINDING が省略されている (デフォルトで DEFAULT に設定されている) か明示的に DEFAULT に設定されている場合にのみ PICXBINDING と互換性があります。PICXBINDING は、NULL 文字 ('\0') などの埋め込みのバイナリ データではなく、文字データを含む PIC X(n) ホスト変数での使用を想定したものであるため、PICXBINDING が VARIABLE または FIXED に設定されている場合に ALLOWNULLCHAR を使用すると予期しない結果になることがあります。

範囲:

コンパイル時の使用: なし
実行時の動作: ソース ファイル

詳細については、「範囲 - OpenESQL SQL コンパイラ指令オプション」を参照してください。

説明:

PIC X(n) ホスト変数が空白文字のみの場合、PICXBINDING パラメーターに応じて VARCHAR 列への挿入が次のように異なることに注意してください。

  • DEFAULT の場合、SQL Server では、空白文字で埋められた列が挿入されます。
  • DEFAULT の場合、SQL Server 以外のすべての DBMS では、単一の空白文字が列に挿入されます。
  • PAD の場合、すべての DBMS で、空白文字で埋められた列が挿入されます。
  • TRIM の場合、すべての DBMS で、単一の空白文字が列に挿入されます。
  • TRIMALL の場合、Oracle では、NULL 値が列に挿入されます。
  • TRIMALL の場合、Oracle 以外のすべての DBMS では、空の文字列が列に挿入されます。