指令セットの構成

指令セットは、プロジェクトの各レベル (プロジェクト レベル、ビルド構成、フォルダー レベル、またはファイル レベル) に適用できる一連の指令を格納したファイルです。

これらのファイルは [Properties] ダイアログ ボックスからユーザーが作成できますが、一般には、プロジェクトの特定のレベルでコンパイラ指令が設定されると自動的に作成されます。指令は .mfdirset ファイルに書き込まれます。このファイルは、プロジェクト レベルとビルド構成レベルの指令、およびユーザーが作成したフォルダーに格納されないファイル レベルの指令については、プロジェクトの .settings フォルダーに格納されます。フォルダー レベルで適用される指令 (およびそのフォルダー内のファイル) は、ユーザーが作成したフォルダー内の別の .settings サブフォルダーに格納されます。

.mfdirset ファイルには、言語識別子がプレフィックスとして付けられます。

言語 .mfdirset ファイルのプレフィックス
アセンブラー .asm
BMS .bms
COBOL .cbl
DBD .dbd
PSB .psb
MFS .mfs
PL/I .pli

たとえば、COBOL の指令は .cbl.mfdirset ファイルに格納されます。ファイル レベルで設定された指令に対しては、プログラム名が追加のプレフィックスとして付けられた .mfdirset ファイルが生成されます。たとえば、MyProg.cbl のファイル プロパティを編集し、[Additional Directives] フィールドで指令を指定すると、指令セットは MyProg.cbl.mfdirset として .settings フォルダーに格納されます。

既存の .mfdirset ファイルをコピーして変更を加えるか、「.mfdirset ファイルの作成」に示すスキーマ テンプレートを使用して、独自の .mfdirset ファイルを作成することもできます。

指令セットを再利用することで、プロジェクトに共通の一連の指令を一貫した方法ですばやく適用できます。プロジェクトの任意のレベルで複数の指令セットを適用し、それらが処理される順序を制御することもできます。

特定の指令が複数のセットで指定されている場合、各指令に最後に処理された値が渡され、前の値はオーバーライドされるため、それらの順序が重要になります。特定のレベルで一連の指令セットが処理されると、そのレベルの [Additional Directives] で明示的に指定されている指令も処理されます。たとえば、特定のフォルダーに複数の指令セットを適用し、その 1 つに DIALECT"ENTCOBOL" が含まれている場合、フォルダー プロパティの編集で追加の指令として DIALECT"MF" を指定すると、前の指令はオーバーライドされる可能性があります。

注: Micro Focus では、プロジェクトの一部であるすべての .mfdirset ファイルをソース コード制御システムに追加することをお勧めします。