Enterprise Developer 4.0 の新機能

このリリースでは、次の各項目が強化されています。

Eclipse との統合

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このリリースの全般的な強化点は次のとおりです。

  • Eclipse 4.7 Oxygen (64 ビット) および 64 ビットのプロジェクト テンプレートのサポート - 64 ビットの Eclipse 4.7 がデフォルトでインストールされるようになりました。プロジェクト テンプレートは、32 ビット アプリケーション用および 64 ビット アプリケーション用の両方が用意されています。デフォルトで使用するプロジェクト テンプレート (32 ビットまたは 64 ビット) を設定すると、以降のすべての新しいプロジェクトでそのテンプレートが優先的に使用されるようになります。64 ビットのビルドのみが可能なプラットフォームでは、64 ビットのテンプレートがデフォルトで使用されます。

    32 ビットの Eclipse は 64 ビットの Windows プラットフォームでも引き続きサポートされていますが、32 ビット IDE および 32 ビット Java を手動でインストールする必要があります。

    Eclipse 4.4 および 4.5 のサポートは中止されました。

  • (ネイティブ COBOL プロジェクトのみ) プロジェクトのプロパティの [Project Settings] ページに検索オプションが追加されました。これにより、プロジェクト レベルで指定されたものとは異なる設定を持つファイルおよびビルド構成を見つけることができます。
  • Remove File Directives - エクスプローラー ビューでこのコンテキスト メニュー コマンドを使用すると、ファイルの指令をリセットできます。
  • IVP 診断ツールの強化 - クライアント側にインストールされた Eclipse 内からサーバー側の IVP 診断ツールを実行して、リモート接続に関する問題を診断できるようになりました。リモート マシンに XTERM がインストールされているかどうかもチェックされます。
  • IMTK のサービス マッピングが、基になるプログラムのインターフェイス フィールドを変更すると自動的に再生成されるようになりました。

JVM COBOL プロジェクトおよびパッケージ処理の強化点は次のとおりです。

  • ENUM、DELEGATE、VALUETYPE の各型を作成するための新しいウィザード。
  • Method-Id および Property-Id の追加のコード スニペット。
  • COBOL エクスプローラー ビューでのパッケージの表示およびグループ化 - エクスプローラーで [View] メニューの [COBOL JVM Project Presentation] コマンドを使用すると、COBOL のカテゴリまたはパッケージを表示できます。
  • パッケージ名の名前変更によるリファクタリング - COBOL エディターおよび COBOL エクスプローラーのコンテキスト メニューから使用できます。
  • ソース フォルダー、パッケージ、コンパイル単位の移動によるリファクタリング - エクスプローラーのコンテキスト メニューから使用できます。
  • [Build Configuration] ページの [Each part of the package name corresponds to a subdirectory] オプションによるパッケージ名マッピングの無効化のサポート。
  • COBOL JVM プロジェクトをビルドする際の .class ファイルの .jar ファイルへのパッケージ化のサポート。
  • コンテキスト メニュー コマンドの [Open Type Hierarchy] および [Open Call Hierarchy] - COBOL エディターおよび COBOL エクスプローラーで使用できるほか、IDE でパッケージを表示しているときにアウトライン ビューでも使用できます。

エディターの強化点は次のとおりです。

  • [Properties] コンテキスト メニュー コマンド - エディターから直接ファイルのプロパティにアクセスできます。
  • [Show In] コンテキスト メニュー コマンド - COBOL または PL/I エクスプローラーでファイルを見つけることができます。
  • [Edit > Convert Tabs to Spaces] コマンド - COBOL ソース ファイル内のタブを、指定した数の空白文字に変換できます。

Enterprise Developer 3.0 で作成されたアプリケーションの自動再リンク:

  • Enterprise Developer 4.0 では、Enterprise Developer 3.0 で作成された、実行可能リンク成果物がある既存プロジェクトを自動的に再リンクできます。Eclipse の [Problems] ビューに、プロジェクトの再リンクが必要であるという警告が表示されます。さらに、プロジェクトを最新バージョンのランタイム システムにリンクするための [Quick Fix] アクションが提示されます。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

Enterprise Server のためのアプリケーション サーバー JCA サポート

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このリリースの強化点は次のとおりです。

  • COBOL リソース アダプターで WebSphere 9.0 および WebLogic 12.2.1 がサポートされるようになりました。
  • Tomcat 7.0 で J2SE Beans によるサーブレットの生成がサポートされるようになりました。
  • NullSearch ユーティリティ - COBOL リソース アダプターでこの新しいユーティリティを使用すると、Enterprise Server に渡されるマッピングで NULL フィールドを見つけることができます。Enterprise Server に渡されるパラメーターで多数の引数が指定されていると、許可されない NULL フィールドを見つけることが困難になります。NullSearch ユーティリティでは、Java アプリケーションを修正できるように NULL フィールドが隔離されます。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

Windows 用のビルド ツール

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このリリースには、Enterprise Developer Build Tools for Windows が含まれています。これは、Enterprise Developer の別途インストール可能なコンポーネントで、COBOL および PL/I のプロジェクトを操作する必要はあるが、Visual Studio または Eclipse の IDE に関連するオーバーヘッドは避けたい場合に使用できます。

ビルド ツールは、軽量でインストールが簡単な開発環境を提供します。Docker コンテナーや継続的インテグレーション/継続的デリバリー システムでの使用に適しています。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

コード カバレッジ

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このリリースの強化点は次のとおりです。

  • Eclipse で手続き型コピーブックのコード カバレッジがサポートされるようになりました。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

コードセットのサポート

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コードセット マッピングで追加の構成を行って、Micro Focus 提供の変換テーブルの代わりに直接 IBM の変換テーブルを使用できるようになりました。IBM の Web サイトから IBM の変換テーブルをダウンロードする必要があります。その後、MFCODESET 環境変数を使用して、IBM の CCSID 間の変換を行うことができます。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

コンパイラ指令

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このリリースでは、次のコンパイラ指令が新たに追加されました。

  • DISPSIGN - IBM メインフレーム方言でのみ、符号付きの数字フィールドの表示出力を決定します。
  • GNTLITLINKSTD - Intel x86 32 ビット環境で、.gnt ファイルに対して呼び出し規約 2 と呼び出し規約 8 の両方が有効になっている場合に、呼び出し規約 8 の抑制を停止します。
  • ILSMARTTRIM - ILSMARTLINKAGE によって処理された英数字項目に関連付けられた GET プロパティによって返される文字列項目から後続空白文字を削除します。
  • MAINFRAME-FLOATING-POINT - プログラムの浮動小数点データ項目の形式を指定します (IBM 16 進数形式または IEEE 形式)。この指令はマネージ コードでのみサポートされます。

このリリースでは、次のコンパイラ指令に新規パラメーターがあります。

  • CHECKDIV - 新しいパラメーター「ACOS」により、ACOS メインフレーム システムのゼロ除算演算がエミュレートされるようになりました。商および剰余が被除数の値に設定されます。
  • OOCTRL - 新しいパラメーターの L で、継承ファイルの .cls および .ins にディレクトリ位置のコメントを含めるかどうかを指定できます。
  • NUMPROC - 新しいパラメーター「ACOS」により、USAGE DISPLAY データ項目の無効なデータおよび USAGE COMP-3 データ項目の無効な符号情報について、NEC ACOS の COBOL 処理動作との部分的な互換性が提供されます。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

データファイル ツール

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フィルター処理された結果をエクスポートできるようになりました。データ ファイルをフィルター処理する際に、その結果を使用して新しいデータ ファイルを作成できます。フィルターが適用されている場合に [Search > Export Results] をクリックすると、フィルター処理されたレコードが新しいファイルに保存されます。以下を実行できます。

  • フィルター処理されたレコードを新しいファイルに保存する。
  • 指定したフィルター (顧客情報や注文など) と一致するレコードを保存する。
  • リモート ファイルのデータのサブセットをダウンロードする。
  • データの一部をテスト用に保存する。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

デバッグ

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このリリースの強化点は次のとおりです。

  • CICS のチャネルおよびコンテナーのデバッグ - チャネルおよびコンテナーを使用する CICS COBOL アプリケーションをデバッグできるようになりました。デバッガーでチャネルおよびコンテナーの内容を表示したり、デバッグ時に内容を変更したりできます。

リバース デバッグおよびライブ記録が次のように強化されました。

  • リバース デバッグおよびライブ記録が大幅に強化されて、GA の機能と見なされるようになりました。デバッグで監視ポイントおよび条件付きブレークポイントを使用したり、実行ポイントをリセットしたりできます。マルチスレッド アプリケーションのデバッグや、OSVS PERFORM 文および入れ子のプログラムを含むプログラムのデバッグがサポートされるようになりました。
  • コマンド ライン ユーティリティの cobeslr が導入されて、エンタープライズ サーバー リージョンの特定のサービスまたはアプリケーション インスタンスのライブ記録を構成できるようになりました。
  • ライブラリ ルーチンの CBL_DEBUG_START および CBL_DEBUG_STOP を使用して、ライブ記録セッションを開始および停止できるようになりました。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

Docker

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このリリースでは、COBOL および PL/I のアプリケーションを Docker コンテナーで実行できるようになりました。これにより、移植性、パフォーマンス、機敏性、分離性、スケーラビリティなど、Docker プラットフォームの多くの利点を活用できます。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

大規模アプリケーションの操作に関するドキュメント

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製品ヘルプに「大規模コード ベース利用での運用」という新しいセクションが追加されました。このセクションには、IDE 内で大規模なアプリケーションを扱うための推奨事項およびベスト プラクティスが含まれています。たとえば、プロジェクトを構築する方法および IDE のパフォーマンスを最適化する方法についてのヒントや、既存のレガシー アプリケーションを Enterprise Developer に移動するための詳しい手順などが含まれています。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

Enterprise Server

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Enterprise Server の強化点は次のとおりです。

  • 対話のフィルター処理 - Enterprise Server Communications Process (MFCS) で、リスナーへのアクセスをクライアント アドレスで制限できるようになりました。許可または禁止されるアドレスを、IP アドレス、ネットワーク マスク、またはドメイン名で指定できます。ワイルドカードを使用することもできます。フィルターは、個々のリスナー、通信プロセス、またはリージョン全体に適用できます。より具体的なフィルター ルールを指定すると、一般的なルールがオーバーライドされます。
  • Enterprise Server のセキュリティ機能で、1 秒あたりに受信する Verify 要求の数が 100 を超えると調整が開始されるようになりました。

    これにより、サービス拒否攻撃やブルート フォース攻撃の有効性が低下します。調整が開始される値は構成できます。詳細については、「スロットリング要求の検証」を参照してください。

  • (テクノロジ プレビューのみ) ライブ Enterprise Server リージョンでの XA リソースの追加、削除、変更のサポート。

    エンタープライズ サーバー インスタンスの実行中に XA リソースを追加、編集、または削除できるようになりました。すべての変更は、実行中のトランザクションの完了後に有効になります。ライブ環境でこれらの変更を行えるかどうかは、既存のエンタープライズ サーバー権限によって決まります。

  • XA 準拠リソース (XAR) - このリリースでは、CTF トレースが強化されて、RM スイッチ モジュール レベルの警告およびエラー報告の柔軟性が向上しています。
  • 新しい通信サーバーのリソース クラス - エンタープライズ サーバー リージョンで外部セキュリティが有効になっている場合に、Enterprise Server コンソール ログおよび通信サーバー ログへのアクセスを制御できます。詳細については、「通信サーバーのリソース クラス」を参照してください。
  • カタログの可用性の向上 - カタログおよびエラー報告で、一時的な通信の問題に対する回復力が向上して、リージョンに複数のカタログが定義されていれば、そのうちの 1 つが使用できなくなっても、リージョンがアクティブな状態で維持されるようになりました。
  • SSL/TLS 証明書のサポートの強化 - TLS (以前の SSL) による通信でサポートされる証明書およびキー ファイルの形式が追加されて、RSA と ECC の両方のキーおよび証明書でサーバーを構成できるようになりました。
  • SSL/TLS 暗号の構成の強化 - TLS (以前の SSL) による通信で、許可される暗号スイートとその優先順位を構成できるようになりました。Diffie-Hellman (DH) キー交換用の DH グループの最小サイズも構成できます。デフォルトはより安全になっています。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

ファイル ハンドラー

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このリリースの強化点は次のとおりです。

  • DFSORT および SYNCSORT のエミュレーションで、OUTFIL 文の NULLOFL パラメーターがサポートされるようになりました。
  • ASCIISOSI 構成オプションを使用できるようになりました。この構成オプションは、該当する EBCDIC DBCS 文字列に必要な SOSI 文字を追加して、表示や書き込みが正しく行われるようにします。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

DB2 LUW 用 HCO

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このリリースには、次の新機能が含まれています。

  • CHARSET EBCDIC COBOL ストアド プロシージャのサポート。
  • DB2 LUW SBCS データベースとのシームレスな統合。さまざまな EBCDIC 照合順序が提供されます。
  • サポートされているすべてのプラットフォームで 64 ビットの HCO コマンド ライン ツールを使用できるようになりました。
  • HCO DCLGEN が強化されて、より多くのコピーブック生成オプションを使用できるようになりました。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

IMS サポート

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このリリースには、次の新機能が導入されています。

  • IMS データベース フォワード回復機能が更新されて、指定した時点 (日付および時刻を含む) までに完了したすべてのデータベース トランザクションを回復できる、特定の時点へのフォワード回復を使用できるようになりました。
  • IMS サポートにライト ペン デバイスの MFS コードが含まれるようになりました。MFS で、FEAT=PEN パラメーターを持つ DEV 文を含めて、適切なフィールドの ATTR プロパティを DET または IDET に設定すると、それらがライト ペンで検出されるようになります。詳細は、IBM のマニュアルを参照してください。
    注:ライト ペンのコードを含む MFS が、以前のリリースで作成された Enterprise Developer プロジェクトに含まれている場合は、再生成しないと有効になりません。
  • IMS 構成のエンタープライズ サーバー リージョンの、サーバー エクスプローラーによるエクスポートおよびインポートのサポート。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

JCL サポート

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このリリースには、次の新機能および機能強化が導入されています。

  • Micro Focus FTP ユーティリティ - GET コマンドの後続空白文字を処理しないように構成できるようになりました。そのためには、新しい制御変数の MFFTP_PROCESS_TRAILS_ONGET=FALSE を設定し、LOCSTAT 値の TRAILINGBLANKS=FALSE を設定します。
  • MVSSPLPB という新しい API が導入されました。これにより、JES スプール制御ファイルに保持されているすべてのジョブ情報を検索できます。既存の MVSCASPB API より包括的であるため、新規のスプール照会にはこちらを使用してください。
  • ユーザー カタログ ファイルのオープンに関連する JES の起動時の動作を構成するための新しい環境変数がいくつか導入されています。ユーザー カタログ ファイルを必要なときにだけ (システムの起動時ではなく) 開くように構成したり、カタログ ファイルを開けなかった場合に再試行するように構成したりできます。これらの変更により、リージョンの起動時にユーザー カタログ ファイルをすぐに利用できなかった場合に JES の起動に失敗するリスクが軽減されるため、JES システムの回復力が向上します。詳細については、「複数のカタログの構成」を参照してください。
  • パブリック カタログ API の MVSCATPB が強化されて、カタログ ファイルを開くときのファイル エラーの報告が改善されました。mfpubcat.cpy に新しい関数が追加されました(GCFS、GNFS、STNI、GCFE、および GNFE)。 詳細については、「関数」を参照してください。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

ライブラリ ルーチン

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次のライブラリ ルーチンに新機能が追加されました。

  • CBL_GET_OS_INFO - プログラムが Docker コンテナー内で実行されているかどうかを検出できるようになりました (cblte-osi-rts-capabilities parameter、ビット 7)。
  • CBL_DEBUG_START および CBL_DEBUG_STOP - これらのライブラリ ルーチンが強化されて、ライブ記録セッションを開始および停止できるようになりました。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

マネージ COBOL

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JVM COBOL のアプリケーション サーバーへのディプロイ:

  • JVM COBOL を WebSphere 9.0 および WebLogic 12.2.1 で実行できるようになりました。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

Micro Focus Unit Testing Framework

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このリリースでは、次の機能がサポートされています。

  • プログラム内の選択したエントリ ポイントの単体テスト スタブの生成。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

OpenESQL

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このリリースには、次のような新機能があります。

  • SQL Server 2017 のサポート。
  • SQL(TRANSACTION) コンパイラ指令が強化されて、トランザクション境界が明確に定義されるようになりました。
  • 新しい SQL(NOWHERECURRENT) コンパイラ指令が追加されて、PostgreSQL または MySQL で位置指定更新や位置指定削除を行わない更新可能カーソルを定義できるようになりました。
  • 通信領域 (PID) が大きくなって、より長いプラン名およびプログラム名を使用できるようになりました。
  • SQL(OPTIMIZECURSORS) が、すべての OpenESQL バックエンドで一貫してカーソルのパフォーマンスが向上するように強化されました。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

プラットフォーム サポート

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このリリースのプラットフォーム サポートの変更点は次のとおりです。

  • Windows 8 および Windows Server 2012 でアプリケーションの開発がサポートされなくなりました。運用環境ではまだサポートされています。
  • SUSE プラットフォーム - このリリースでサポートされているのは SUSE Linux 12 SP2、64 ビットのみです。

    このプラットフォームでは、COBOL および PL/I のプログラムを 64 ビットの実行可能ファイルにのみビルドできます。これは、Micro Focus Enterprise Developer UNIX Components が SUSE にインストールされている場合にリモート プロジェクトで使用する場合に該当します。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

PL/I サポート

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注:Enterprise Developer 3.0 以前を使用して作成された PL/I アプリケーションは、Enterprise Developer 4.0 で再コンパイルして正しくコンパイルおよび実行されるようにする必要があります。

PL/I デバッグで次の機能がサポートされるようになりました。

  • [Expressions] ビューおよび [Variables] ビューでの複雑なデータ構造の表示。
  • Windows 以外のプラットフォームでのコンソール ウィンドウの表示。出力および入力を表示または入力できます。
  • デフォルトの [Debug] パースペクティブの [Outline] ビュー。
  • 変数が宣言されている行の変数の監視ポイント。
  • 条件付きブレークポイント。
  • 実行を停止するまでに、定義された回数だけ変数をスキップ。
  • [Outline] ビューから [Expressions] ビューへの式の追加。
  • マクロ引数の一部として参照された変数の検査。
  • シグナルおよび状態。

PL/I コンパイラおよびランタイム システムの強化:

  • CHARVAL()、COMPARE()、CURRENTSIZE()、EDIT()、PICSPEC()、SOURCEFILE()、SOURCELINE() の各組み込み関数のサポート。
  • 追加の DATETIME() フォーマット文字列のサポート。
  • FLUSH FILE(*)、ITERATE、RESIGNAL の各文のサポート。
  • 変数宣言での XMLOMIT 属性および XMOLATTR 属性のサポート。
  • MARGINI コンパイラ オプションのサポート。
  • SIZE および STRINGSIZE の各プレフィックス条件のサポート。
  • AREA 変数の配列に対する繰り返し係数のサポートの強化。
  • 64 ビット プラットフォームでのポインター算術の強化。
  • MFPLX で、必要な場合に、選択された *PROCESS 文が認識されて、適切なプリプロセッサに渡されるようになりました。

PL/I EXEC プリプロセッサ:

  • EXEC プリプロセッサで、入力ファイルに加えて出力 MDECK でも -margins の設定が尊重されるようになりました。これにより、バックグラウンド パーサーが提供する [Outline] ビューなどの PL/I 機能を使用する際の Eclipse IDE のユーザー エクスペリエンスが向上します。

PL/I マクロ プリプロセッサ:

  • Micro Focus のマクロ プリプロセッサのデフォルトの動作が新しくなって、IBM の RESCAN(ASIS) 動作を模倣するようになりました。さらに、IBM の RESCAN(UPPER) 動作を必要に応じて模倣できるように、rescan_upper という新しいオプションが導入されました。

IBM のマクロ プリプロセッサとの互換性の向上:

  • マクロの SELECT 文で OTHER を OTHERWISE の省略形として使用できます。
  • マクロ変数の宣言で SCAN/NOSCAN オプションがサポートされます。
  • ANSWER 文の NOSCAN オプションが実装されます。
  • %NOTE メッセージの形式が IBM の動作に合わせて変更されました。
  • SYSVERSION 組み込み関数が、常に 22 バイトの長さの値を返すように変更されました (必要に応じて空白文字で埋められます)。
  • Enterprise Developer では警告メッセージが生成されるが IBM では生成されないシナリオの診断が緩和されました。

(テクニカル プレビュー) PL/I テスト カバレッジ レポートの生成:

  • PL/I コンパイラおよびランタイム システムで、プログラムのどの行が実行されたかを示す情報の収集と、人間が読めるレポートの生成がサポートされるようになりました。

(テクニカル プレビュー) COBOL AMODE および 370 アセンブラー プログラムとの連携 (Windows 32 ビットのみ):

  • Open PL/I と 370 アセンブラーとの連携、および AMODE でコンパイルされた COBOL プログラムとの連携を実現する、新しいコンパイラ オプションを使用できます。このサポートの現在の制限については、製品ヘルプを参照してください。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

Web サービス クライアント

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このリリースでは、Web サービス クライアントが次のように強化されています。

  • より大きく複雑な WSDL ファイルのサポートが次のように強化されました。
    • 可変長配列および繰り返し構造の構成可能な生成。Inline-Array-Size-Limit パラメーターを指定します。
    • サービス、ポート、および 1 つ以上のオペレーションの、生成の選択。
  • SOAP バージョン 1.1 に加えてバージョン 1.2 をサポート。

XML 拡張

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XML GET WHITESPACE-FLAGS および XML SET WHITESPACE-FLAGS の 2 つの新しい状態管理文が導入されました。これらを使用すると、データをインポートするときに空白文字をどのように処理するかを制御できます。詳細については、「XML での空白文字の処理」を参照してください。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。