ディプロイ用のファイルの準備

ビルドを実行すると、プロジェクトの出力フォルダーに開発プロセスに役立つ多数のビルド成果物および中間ファイルが取り込まれますが、これらのファイルのすべてがディプロイ シナリオに必要というわけではありません。ネイティブ COBOL、メインフレーム、および PL/I プロジェクトの場合は、ディプロイに必要な特定のタイプの実行可能ファイルおよびサポート ファイルを特定の「deploy」フォルダーに追加でコピーするようにビルド プロセスを構成できます。

このプロセスは、デフォルトでは有効になっていませんが、ビルド構成で構成されるため、各プロジェクトに複数の deploy フォルダーを含めることができます。たとえば、いずれかのビルド構成で .exe ファイルを特定のフォルダーにディプロイし、別のビルド構成で .dll ファイルを別の特定のフォルダーにディプロイできます。

deploy フォルダーは、ワークスペースのローカルにすることも、リンク リソースにして複数のプロジェクトをディプロイすることもできます。

フォルダーにファイルを取り込むには、[Deploy] ページ ([Project Settings] のページ) で、必要な実行可能ファイル (.exe.dll、または .obj ファイル) とアプリケーションの実行時に必要になるその他のサポート ファイルを正規表現を使用して選択します(ランタイム構成ファイルはデフォルトで選択されています)。これらのファイルを開発環境以外にディプロイする場合に COBOL ランタイム システムと統合する方法の詳細については、「ディプロイ」のセクションを参照してください。

プロジェクトの deploy フォルダーは、プロジェクト設定が更新されるたびに消去 (削除) されます。ワークスペースが自動的にビルドするように設定されておらず、複数のプロジェクトを単一のフォルダーにディプロイしている場合は、それぞれのプロジェクトで [Clean the Deploy Folder] オプションが [No] に設定されていることを確認してください。このように設定されていないと、いずれかのプロジェクトの設定を編集するたびに、他のプロジェクトのディプロイ済みのファイルが削除されます。