Enterprise Developer 2.3 Update 1 の新機能

このリリースでは、次の各項目が強化されています。

Eclipse との統合

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このリリースでは、次の各項目が強化されています。

エディタ

  • COBOL エディタ:
    • [Window > Preferences > Micro Focus > COBOL > Editor > Line numbering] から COBOL および標準の行番号付けの増分を指定できるようになりました。
    • 単一行または複数行をコメント付き状態とコメントなし状態の間で切り替えることができるようになりました。
  • JCL エディタ - JCL エディタで Unnumber コマンドと Renumber コマンドがサポートされるようになりました。IDE 設定から [Window > Preferences > Micro Focus > JCL > Editor > Line numbering] で行番号の増分を指定できます。
  • PL/I エディタ:
    • PL/I エディタで Unnumber コマンドと Renumber コマンドがサポートされるようになりました。IDE 設定から [Window > Preferences > Micro Focus > PL/I > Editor > Line numbering] で行番号の増分を指定できます。
    • 単一行または複数行をコメント付き状態とコメントなし状態の間で切り替えることができるようになりました。

アプリケーションのビルド

  • 環境変数 - プロジェクトのプロパティ内の新しいページである [Build Environment] では、アプリケーションのために環境変数を指定できます。また、アプリケーションの実行またはデバッグ構成に関して実行時にのみ適用される環境変数を指定できます。

このトピック末尾の「関連項目」を参照してください。

エンタープライズ サーバーのためのアプリケーション サーバー JCA サポート

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このリリースでは次のサポートが追加されました。

  • エンタープライズ サーバー リージョンの再起動時に、アクティブの Java アプリケーション サーバーへの接続を自動的に回復します。対象:
    • COBOL リソース アダプタ
    • CICS リソース アダプタ
    • CICS API をベースとするすべてのプログラム
  • WebSphere 8.5 および JBoss 7.1.1 のための IBM による CICS リソース アダプタ実装

コード分析

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このリリースでは、Ant を使用してコマンド ラインでコード分析を実行できるため、CI フレームワークにコード分析を統合できます。次の機能があります。

  • プロジェクトの .cobolBuild Ant スクリプトでターゲットを指定して、コマンド ラインでコード分析を実行できます。
  • コード分析用の新しい Ant ターゲット -analyzebuild.and.analyze。これらを使用して分析のみ実行して分析データを生成するか、または分析データの生成とともにビルド成果物のビルドと生成を実行できます。
  • .cobolBuild ファイル用の新しい Micro Focus Ant タスク analysis。このタスクのパラメータで、コード分析の結果を受信したときにビルドを停止するか続行させるかを指定できます。
  • cobol Ant タスクである analysisData および analysisDataDir 用のコード分析のための新しいパラメータ。
  • .cobolBuild に使用できる新しい Ant タイプ ruleList - 実行するルールを指定できます。
  • プロジェクト ディレクトリまたはワークスペースの外部にあるカスタム .cobolBuild ファイルを使用して分析を実行できます。

新しいタスク、型およびパラメータの詳細については、Micro Focus Infocenter にある『Micro Focus Ant User Manual』を参照してください。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

コード カバレッジ

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コード カバレッジ レポートが IDE およびエディタに統合されるようになりました。次の機能があります。

  • 実行されたコードの割合 (%) の統計を示す新しい Code Coverage ビュー (Eclipse)
  • Code Coverage ビュー (Eclipse) からエディタ内の失敗ブロックおよび処理済みブロックへの移動。
  • エディタにおける実行されたブロック (処理済みブロック) または実行されていないブロック (失敗ブロック) の色分け。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

コンパイラ指令

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このリリースでは、次のコンパイラ指令に新規パラメーターがあります。

  • ILMAIN - 実行可能プログラムに対してメイン エントリ ポイントを指定するようになりました。これは class-name::method-name として、または単に method-name として指定できます。たとえば、「ILMAIN"classA::methodB"」または「ILMAIN"methodB"」のようになります。1 つ目の形式は、異なるクラス内の同じ名前の付いた複数のメソッド間を区別するために使用できます。

    この指令を JVM COBOL で使用できるようになりました。

  • OOCTRL - 新しいパラメータ +/-A が追加されました。COBOL アプリケーション内の ActiveX コントロールで OLE クラス ライブラリ内のクラスおよびメソッドを使用できるようにするには、このパラメータを -A に設定します。デフォルトは +A であり、使用できません。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

データ ファイル ツール

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このリリースでは、セキュリティが改善され、より多くのファイル タイプがサポートされています。次の機能があります。

  • ユーザーがデータ セットにアクセスしようとすると、Enterprise Server セキュリティの特定部分が適用されます。Enterprise Server リージョンでセキュリティが有効になっている場合は、ユーザーがデータ セットにアクセスするには、ログイン詳細が認証される必要があります。それらの詳細を認証できない場合、アクセスは拒否されます。
  • レコード レイアウトの使用時は、特定のデータがフィールド レベル (内容が Picture 文字列と互換性があることを確認するため ) およびレコード レベル (レコードの長さがレイアウト サイズと一致することを確認するため) で確認されるようになりました。
  • 可変長ブロックの順編成ファイルおよび相対ファイルに多彩な編集機能が追加されました。バイナリ データを含まない場合は行順編成ファイルでも多彩な集機能を利用可能です。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

データベース アクセス - SQL Server 用 HCO

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このリリースには、次のような新機能があります。
  • COBOL ストアド プロシージャを呼び出す JCL バッチ ジョブの送信方法を説明するエンドツーエンドのデモンストレーション。これらのデモは Mainframe Samples ブラウザの SQL デモンストレーションで閲覧できます。
  • SPCALLLOCAL SQL コンパイラ指令オプション。EXEC SQL CALL を SQL Server SQLCLR ストアド プロシージャへのコールではなく、ローカル COBOL サブルーチンへのコールに変換します。
  • DB2 CONCAT 関数の変換に対する拡張サポート。

データベース アクセス - メインフレーム バッチ データベース ツール (MBDT)

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注: これは技術評価機能としてのみ提供されます。この新機能について、テストおよびフィードバックができるようになる予定です。ただし、この機能は本番環境での使用を目的としたものではなく、本番環境での使用はサポートされていません。また、この機能は GA レベルでの提供が保証されるものではありません。

このリリースでは、DB2 LUW のパーティション化テーブルで MBDT がサポートされます。

また、次のプラットフォーム上の DB2 LUW で 32 ビット MBDT がサポートされます。

  • IBM System p 上の AIX
  • x86-64 上の SuSE Linux
  • x86-64 上の Red Hat Linux

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

Eclipse エディタのコーディングについて

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このリリースでは、COBOL 向けの Content Assist のサポートに、次の分野のさまざまな機能改善があります。

  • ネイティブ COBOL - OCCURS 文がサポートされるようになりました
  • マネージ COBOL - 次のシナリオで、作業用ストレージ セクションにおいて入力候補を利用可能になりました。
    • メソッド引数での演算式
    • 変数と一部の式のキャスト
    • TABLE OF 式およびインデクサーの使用による配列の作成
    • ジェネリクス
    • 実装と継承
    • Javadoc コメントが表示されるようになりました (Eclipse)
    • 構成体および属性における型名フィルタリング
    • 管理された型ヘッダ、メソッド ヘッダ、およびインデックス ヘッダ。
    • ネストされた型
    • SIZE OF 式
    • 文字列連結
    • TYPE OF 構成体
    • 不適格なメンバーのアクセス - SELF:: または SUPER:: 構文の使用
  • 浮動小数点リテラルのサポートが拡張されました。
  • TRY および RAISE (マネージ COBOL)、ならびに EXAMINE、INSPECT、SEARCH、GO TO、INITIALIZE、INVOKE、および UNLOCK (ネイティブ COBOL) など、より多くの COBOL 動詞について入力候補を利用可能になりました。
  • 入力候補挿入およびケース処理のための新しい IDE 構成設定があります。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

Enterprise COBOL 5.2

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Enterprise COBOL 5.2 の導入により、次の機能がサポートされます。

  • データ記述項の説明内で VOLATILE キーワードがサポートされます。ただし、これは注記の扱いになります。また、ENTCOBOL 方言では、これは予約語の扱いになります。
  • SORT 文の書き方 2 で、COLLATING SEQUENCE 句の注記専用として取り扱いが廃止されました。
  • XML GENERATE 文の SUPPRESS 句が拡張されました。
  • IBM z/OS JSON パーサー API。IBM z/OS クライアント Web 有効化ツールキット向けの記載のとおり。

Enterprise Server

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このリリースでは、EZASOKET サポートのタイムアウト オプション (SO_RCVTIMEO と SO_SNDTIMEO) がサポートされたため、EZASOKET API が終了しないためにアプリケーションが応答しなくなるリスクを低減できます。

ファイル処理

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ファイル処理プロセスに次のような機能拡張が加えられました。
  • リビルド ユーティリティ使用時のファイルの保守および回復の手順を改善するために、新しい索引付きファイル形式である IDXFORMAT12 が採用されました。このファイル形式は、構造および使用法が IDXFORMAT8 と似ています。それら 2 つの形式の違いは、IDXFORMAT12 ファイルには索引付きキー情報を含む付属ファイル (.idx ファイル) があるということです。

    新しい rebuild /q オプションを指定してこのタイプのファイルを使用できます。このリビルド プロセスは、データ スクレイプや rebuild /p などのその他のリビルド プロセスよりも非常に高速です。

  • 固定ブロック レコードの SORT 操作の迅速化 - DFSORT エミュレーションを使用している場合の、固定ブロック レコードのソート時のパフォーマンスが大幅に改善されました。

iFileshare - エンタープライズ サーバーでの Fileshare サポート (早期採用製品)

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重要: このトピックは、早期採用者製品 (Early Adopter Product; EAP) リリース ステータスにある機能に適用されます。機能の最終版については、今後リリースする予定です。詳細については、 Micro Focus SupportLine までお問い合わせください。

iFileshare で高可用性グループを構成し、ミッション クリティカルなファイルに対する高い可用性を提供できます。高可用性グループは 1 台のプライマリ iFileshare サーバーと複数のスタンバイ サーバーで構成します。

アプリケーションに対して重要なファイルは、プライマリ サーバーからスタンバイ サーバーに複製できます。プライマリ サーバーで障害が発生しても、最新のデータ (処理中のトランザクションを除く) を使用できます。

エンタープライズ サーバーの作業をグループ内のプライマリ リージョンでホストする場合は、障害が発生しても作業を継続できるように、スタンバイ Fileshare をホストするすべてのリージョンの設定を統一する必要があります。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

ライブラリ ルーチン

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このリリースでは、次のライブラリ ルーチンが新たに追加されました。

  • CBL_CODESET_SET_MAPPING - コードセットを実際に変更できます。
  • CBL_RUNTIME_ERROR - アプリケーションを強制的にランタイム エラー状態で終了させます。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

メインフレームのサポートおよびエミュレーション

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このリリースには、次のような機能拡張があります。
  • Enterprise Developer に新しいユーティリティ MFJPTPCH が含まれています。これはデータセットの印刷またはせん孔用の IEBPTPCH メインフレーム ユーティリティをエミュレートするユーティリティです。
  • 複数のカタログ ファイルの使用をサポート (最大 32 ファイル)。
  • カタログ ファイルとは別の場所にスプール ファイルを格納できます。
  • ワイルドカードを使用したカタログ検索に対するサポート強化。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

Micro Focus 単体テスト フレームワーク

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このリリースには、次のような機能拡張があります。

  • 次は、テスト ランナのコマンド ライン オプションに関する更新です。
    • -testcases: オプションを使用することで、実行するテスト ケースのリストを指定できるようになりました。
    • 新しい -report:markdown オプションにより、github スタイルのマークダウン形式 (.md) でテスト レポートを生成できます。

      .md ファイルを HTML 形式や PDF 形式に変換する Pandoc など、さまざまなサードパーティ製ユーティリティを使用できます。

  • 動的なメタデータを使用してテスト スイートを実行するためのサポート - テスト ケースにおいてエントリ ポイントを使用します。また、それがテスト ケースの準備段階で呼び出される場合には、mfunit.cpy を介して公開されたさまざまなフィールドを変更して、テスト ケースのメタデータを更新できます。

    これは、テスト フィクスチャ ファイル (.mfu) 内のテスト ケースのためのメタデータ指定の代替手段です。

  • 手続き型マネージ COBOL (マネージとしてコンパイルされた手続き型コード) で記述されたテスト ケースの作成およびデバッグがサポートされるようになりました。次の新しいテスト ランナが提供されます。
    • mfurunil (.NET COBOL コード用)
    • mfurunj (Windows) および cobmfurunj (UNIX) (JVM COBOL コード用)。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

マネージ COBOL 構文

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マネージ COBOL 構文に次のような機能拡張が加えられました。

  • パッケージの一部としてコンパイルされた COBOL プログラムを呼び出す場合に、必要な Java プロパティ ファイルを作成できる、新しいコマンド ライン ユーティリティ mfjarprogmap が で利用可能になりました。
  • 汎用の反復子を作成できるようになりました。
  • Profiler ユーティリティを使用して、マネージ COBOL アプリケーションのランタイム パフォーマンスに関して詳細な統計を取得できるようになりました。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

ネイティブ COBOL 構文

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次の項目は、ネイティブ COBOL 構文の新機能です。

クラス状態のテスト
新しいクラス状態テストおよび更新されたクラス状態テストが DBCS、KANJI、および JAPANESE で利用可能になりました。

PL/I サポート

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次の機能がサポートされます。

  • 固定 BIN(63) データ型 - 固定 BIN(31) よりも大きい固定 BIN データ型を使用する PL/I プログラムがサポートされたため、このようなプログラムの分散プラットフォームへの移行がさらに容易になりました。
  • TRIM() 組み込み関数 - Open PL/I マクロ プロセッサで TRIM() 組み込み関数がサポートされるようになりました。
  • 64 ビット Open PL/I ピープホール最適化 - 高速化を目的として 64 ビット Open PL/I プログラムの最適化をコンパイルするときに、中間コードに対してピープホール最適化が実行され、アプリケーションのパフォーマンスを向上させます。ピープホール最適化の恩恵を受ける属性がコードに含まれている場合は高速化を期待できます。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

COBOL、NET および Java 開発者のためのヒント

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製品ヘルプに、Java または .NET プラットフォーム向けの COBOL アプリケーションを最新化するときに OO COBOL 構文を学習する必要がある開発者のための簡潔で使いやすい構文ガイドが含まれるようになりました。このガイドでは、COBOL、C#、VB、および Java の同等の構文が併記されています。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

SourceConnect

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SourceConnect を使用してメインフレーム ロケーションに接続し、メインフレームのデータセットとメンバーを定義できるようになりました。定義したデータセットとメンバーは、IDE 内でプロジェクトのディレクトリ構造内に表示されます。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。