データベースのシーケンス番号

データベースのシーケンス番号を使用すると、データ ファイルのグループをリンクして、データ ファイルと、それに対応するログ ファイルの同期を取ることができます。
注: 高度なロギングを有効にしている場合、データベースのシーケンス番号はサポートされません。

ログ ファイルに書き込まれたシーケンス番号は、シーケンス番号を指定した各データ ファイルのヘッダーに自動的に格納されます。Fileshare サーバーを起動するたびに、Fileshare がこの番号を増やします。基本的なロールフォワード回復を機能させるには、すべてのデータ ファイルのシーケンス番号とログ ファイルのシーケンス番号を一致させる必要があります。データ ファイルのシーケンス番号が一致しないと、Fileshare サーバーは次のメッセージを表示して停止します。

FS038-S A matching sequence number not found in <filename>

この場合、考えられるエラーの原因は次のとおりです。

デフォルトでは、データベース参照ファイルに登録したすべてのデータ ファイルに対して、シーケンス番号の確認を行います。シーケンス番号の確認機能をオフにするには、データベース参照ファイルの「/o s」(シーケンス番号の省略) オプションを使用します。各ファイルでシーケンス番号の確認を行わない場合は、Fileshare システムに正しいバージョンのファイルがインストールされていることをシステム管理者が確認する必要があります。

シーケンス番号は、可変長のレコード ファイル ヘッダーを持つデータ ファイルにのみ使用することができます。次のファイル構成では、ヘッダーを含まないため、シーケンス番号の確認はできません。

固定長レコードのデータ ファイルにシーケンス番号を適用する場合、可変長レコードのデータ ファイルとして作成してください。ファイルを作成するには、事前に COBOL プログラムでファイル定義を変更します。

例:

固定長レコードを指定するデータ ファイル定義の例を以下に示します。

 FD account-file. 
 01 account-file-record.
    03 account-file-prime pic x(4).

同様に、可変長レコードを指定するデータ ファイル定義の例を以下に示します。

 FD account-file recording mode is variable.
 01 account-file-record.
    03 account-file-prime pic x(4).

データベースのシーケンス番号を利用するために、Fileshare クライアントの構成やプログラムを変更する必要はありません。