環境の設定

ほとんどの場合、Jenkins プロジェクトは Enterprise Developer IDE 内ではなくコマンド ライン環境でタスクを実行します。つまり、IDE を使用した場合と同様、COBOL 環境は自動的に事前構成されません。したがって、Jenkins プロジェクトを使用する場合には通常、プロジェクトの COBOL 環境を手動で設定する必要があります。

注: スクリプトを使用してアプリケーションをビルドする場合、スクリプトにはすでに COBOL 環境を設定するコマンドが含まれている場合があります。この場合、Jenkins で環境を指定する必要はなく、Jenkins を構成してスクリプトを実行するだけで済みます。

Enterprise Developer for Visual Studio で作成したアプリケーションの環境を構成するには、次の手順を実行します。

  1. COBOL ソースのビルド、テスト、または分析を行うマシンに Enterprise Developer がインストールされていることを確認します。
  2. Jenkins のプロジェクトの設定ページの [ビルド] セクションで、[ビルド手順の追加 > Windows バッチ コマンドの実行] をクリックします。
  3. [コマンド] フィールドで以下を入力します。
    call "VSCMDpath\VsDevCmd.bat"

    ここで VSCMDpath は、Visual Studio コマンド プロンプトのバッチ ファイルの場所です。たとえば Visual Studio 2017 Professional の場合、これは C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio\2017\Professional\Common7\Tools です。Enterprise Developer は Visual Studio 開発環境と統合されているため、これを実行することで、Visual Studio で作成された COBOL プロジェクトをビルドするための環境が設定されます。

  4. 同じ [コマンド] フィールドで、この環境で実行するコマンドを指定します。たとえば、MSBuild を使用してプロジェクトをコンパイルします。