.NET COBOL コードとしてのネイティブ アプリケーションのコンパイル

既存の多くのネイティブ アプリケーションは、コンパイラ指令オプションを ODBC から ADO に変更するだけで、.NET COBOL アプリケーションとしてコンパイルできます。これらのアプリケーションでは、パフォーマンス特性および記憶域要件が異なる場合があります。

たとえば、スクロール フェッチ (カーソルの次の行を取り出す操作) または位置指定更新時のカーソルの結果セットは完全に読み込まれ、DataSet を開く際にそのクライアント システムのバッファーに格納されます。ADO.NET では位置指定更新がネイティブ レベルでサポートされないため、OpenESQL はこれらを元の列の値およびオプティミスティック同時実行制御を使用して検索更新に変換します。この場合に ODBC と同程度の整合性を実現するためには、アプリケーションが反復可能な読み取りトランザクション分離を使用し、その結果セットには更新対象の行を一意に識別する列を含める必要があります。

また、1 つのアプリケーションにいくつかのプログラムをそれぞれコンパイルして含めることもできます。ただし、アプリケーションに含める各プログラムのいずれか 1 つを使用する必要があります。また、適切な DSN を使用するデータベース接続を各プログラムで指定する必要があります。ODBC と ADO.NET 間のデータベース接続とトランザクションを共有することはできません。