追加のプリプロセッサ

IDE では、COBOL ソース コードをコンパイラに渡す前に追加のプリプロセッサに処理させることができます。Enterprise Developer とともにインストールされるプリプロセッサや自分で指定した独自のプリプロセッサのほか、マシンにインストールされているサードパーティのプリプロセッサも選択できます。
制約事項: 追加のプリプロセッサを使用できるのはネイティブの COBOL アプリケーションのみです。

プリプロセッサはソース コードをコンパイラに渡す前に編集します。複数のプリプロセッサを使用して、COBOL ソース コードを連続的に編集できます。IDE で構文チェックをバックグラウンド実行するときに、複数のプリプロセッサを正しく動作させるには、各プリプロセッサが「複数のプリプロセッサ」の項に記載されているスタッキング プロトコルに準拠している必要があります。

使用するプリプロセッサを指定すると、プリプロセッサを呼び出す順番を示すリストが IDE によって作成されます。複数のプリプロセッサを定義してプログラムをコンパイルすると、コンパイラによってリスト内の最初のプリプロセッサが呼び出され、そのプリプロセッサがソース コードの行を編集します。その後、その行はリスト内の次のプリプロセッサに渡されます。スタック内のすべてのプリプロセッサがその行の解析を終えると、その行はコンパイラに渡されてコンパイルされます。すべてのソース コードがプリプロセッサをとおして解析、コンパイルされるまで、コンパイラはプリプロセッサの呼び出しを後続のコードに対して実行します。

追加のプリプロセッサをプロジェクト全体または個々のファイルに使用することを指定できます。

注: 追加のプリプロセッサは Enterprise Developer に統合すると IDE 内に表示されるため、プロジェクトやファイルのプロパティから選択することができます。追加のプリプロセッサを Enterprise Developer に統合する方法の詳細については、「Enterprise Developer へのプリプロセッサの組み込み」を参照してください。

[プリプロセッサ] プロパティ ページを使用して、COBOL ファイル、プロジェクトまたはプロジェクト内のファイルに使用するプリプロセッサを指定して構成できます。1 つまたは複数のプリプロセッサを指定できます。