アセンブラー デバッガーの起動

アセンブラー デバッガーを起動する方法は、プログラムを呼び出す方法や、アプリケーションを構成するコンポーネントによって異なります。

重要: すべての方法で、最初にアプリケーションをデバッグ用にコンパイルする必要があります。また、「スタンドアロンのアセンブラー プログラム」以外のすべての方法で、アプリケーションをデバッグする前に、アプリケーションを実行するようにエンタープライズ サーバーを構成する必要があります。
スタンドアロンのアセンブラー プログラム
単一のアセンブラー プログラムをコマンド ラインからデバッグするには、次の手順を実行します。
  1. 32 ビットの Enterprise Developer command promptで、アセンブラー実行可能ファイルが含まれているディレクトリに移動します。
  2. 次のように入力します。
    run filename.390
    filename.390 は、アセンブラー実行可能ファイルの名前です。

アセンブラー デバッガーがコマンド ウィンドウで起動します。

JCL から起動されるアセンブラー プログラム
JCL から呼び出されるアセンブラー プログラムをデバッグするには、同じ 32 ビットの Enterprise Developer command promptで次のすべての手順を実行します。
コマンド ラインを使用している場合に、JCL から呼び出されるアセンブラー プログラムをデバッグするには、同じ 32 ビットの Enterprise Developer command promptで次のすべての手順を実行します。
  1. 次の環境変数を設定します。
    es_server_console=y
    注: エンタープライズ サーバーを起動する前にこの環境変数を設定しないと、アセンブラー アプリケーションの実行時に RTS197 エラーが発生します。
  2. IDE または同じ Enterprise Developer command promptからエンタープライズ サーバーを起動します。次のコマンドを使用します。
    casstart /rServerName
  3. IDE で、アセンブラー プログラムを呼び出す JCL をサブミットします。

JCL によってアセンブラー プログラムが実行されると、アセンブラー デバッガーがコマンド ウィンドウで起動します。

CICS または IMS のアセンブラー アプリケーション
アセンブラー プログラムのみで構成されている CICS または IMS のアプリケーションをデバッグするには、次の手順を実行します。
  1. 32 ビットの Enterprise Developer command promptで、次の環境変数を設定します。
    es_server_console=y
    注: エンタープライズ サーバーを起動する前にこの環境変数を設定しないと、アセンブラー アプリケーションの実行時に RTS197 エラーが発生します。
  2. IDE または 32 ビットの Enterprise Developer command promptからサーバーを起動します。
    casstart /rServerName
  3. 同じ 32 ビットの Enterprise Developer command promptで、サーバー実行プロセスを開始します。
    start cassi /rServerName /a
  4. Visual Studio Just-In-Time デバッガーのプロンプトで、Visual Studio の現在のインスタンスを選択し、[Yes] をクリックします。
  5. TN3270 端末エミュレーターを使用してアプリケーションを実行します。

    Enterprise Developer のインストールの一部として Micro Focus Rumba+ Desktop をインストールした場合は、IDE に統合された Rumba+ Desktop TN3270 Mainframe Display またはスタンドアロンの Rumba+ Desktop を使用できます。

    アセンブラー デバッガーがコマンド ウィンドウで起動します。

非 CICS アプリケーションの COBOL およびアセンブラー
COBOL およびアセンブラーの両方のプログラムで構成されている非 CICS アプリケーションをデバッグするには、次の手順を実行します。
  1. Enterprise Developer で、エンタープライズ サーバーをプロジェクトに関連付けます。
  2. 32 ビットの Enterprise Developer command promptで、次の環境変数を設定します。
    es_server_console=y
    注: エンタープライズ サーバーを起動する前にこの環境変数を設定しないと、アセンブラー アプリケーションの実行時に RTS197 エラーが発生します。
  3. 同じ 32 ビットの Enterprise Developer command promptからサーバーを起動します。
    casstart /rServerName
  4. IDE でアプリケーションのデバッグを開始します。
  5. Rumba+ Desktop などの 3270 端末エミュレーターでアプリケーションを実行します。

COBOL プログラムは IDE でデバッグし、アセンブラー プログラムは、別ウィンドウに表示されるアセンブラー デバッガーでデバッグします。

CICS アプリケーションの COBOL およびアセンブラー

COBOL およびアセンブラーの両方のプログラムで構成されているアプリケーションがある場合は、COBOL プログラムは Enterprise Developer でデバッグし、アセンブラー プログラムは、別ウィンドウに表示されるアセンブラー デバッガーでデバッグします。

COBOL およびアセンブラーの両方のプログラムで構成されている CICS アプリケーションをデバッグするには、次の手順を実行します。

  1. IDE で、デバッグするアプリケーションを含むプロジェクトを開きます。
  2. 32 ビットの Enterprise Developer command promptで、次の環境変数を設定します。
    es_server_console=y
    注: エンタープライズ サーバーを起動する前にこの環境変数を設定しないと、アセンブラー アプリケーションの実行時に RTS197 エラーが発生します。
  3. 同じ 32 ビットの Enterprise Developer command promptからサーバーを起動します。
    casstart /rServerName
  4. 同じ 32 ビットの Enterprise Developer command promptで、サーバー実行プロセスを開始します。
    start cassi /rServerName /a
  5. Visual Studio Just-In-Time デバッガーのプロンプトで、Visual Studio の現在のインスタンスを選択し、[Yes] をクリックします。
  6. Rumba+ Desktop などの 3270 端末エミュレーターでアプリケーションを実行します。