アプリケーション移行プロセス

Host Compatibility Option for SQL Server (HCOSS) および OpenESQL には、DB2 を使用するメインフレーム アプリケーションを、Windows 上で動作し SQL Server を使用するアプリケーションに移行する作業を支援する機能およびツールが用意されています。HCOSS には、DB2 データベースを移行するためのツールも含まれています。

注: SQL Server への移行を始める前に、すべての DB2 アプリケーション コンポーネントがお使いのマシン上またはローカル エリア ネットワーク上に存在する必要があります。

次のツールと機能の組み合わせを使用して、アプリケーションのビルドとバインドを含む COBOL アプリケーションの移行作業を正しく実行できます。

HCOSS Assess Application Migration ツール
DB2 SQL コードを SQL Server に自動変換するための最適な移行手段を決めるために使用します。
HCOSS Manage Connections ツール
SQL Server データベースへの接続を作成するために使用します。
HCOSS Manage Packages and Plans ツール
DBRM メンバーをパッケージとプランにバインドし、パッケージをプランにバインドするために使用します。また、このツールは BIND コマンドを生成し、DSN バインド ユーティリティを使用して実行できるバインド スクリプト (.hcodsn) ファイルにそのコマンドを保存します。
DSN バインド ユーティリティ
メインフレーム DSN ユーティリティの機能のサブセットを使用してメインフレームのようなバインドを実行するために使用する、独立した Windows コマンド ライン ユーティリティ。このオプションは、ビルド プロセス中にアプリケーションをバインドするバインド スクリプトを作成しない場合に利用できます。
HCOSS 固有の OpenESQL SQL コンパイラ指令オプション
DB2 と SQL 間の SQL 構文の互換性およびバインド機能を提供します。

HCOSS を使用する他のアプリケーション移行方法も選択できますが、推奨される基本的な COBOL および PL/I アプリケーション移行の手順は次のようになります。

  1. HCOSS Manage Connections ツールを使用して、SQL Server データベースに接続します。
  2. Visual StudioCOBOL ネイティブ コンソール アプリケーションのテンプレートを基にプロジェクトを作成します。
  3. Assess Application Migration ツールを使用して、COBOL または PL/I ソース コードに最適な SQL 変換方法を決めます。
  4. 選択した変換方法に基づいて、適切な手順でソース コードを変換します。この手順には、Assess Application Migration ツールのレポート結果に基づいて既存のコードを手動で修正する作業、または BIND オプションを含む (または含まない) HCOSS を使用して HCOSS DB2 から SQL Server への変換マッピングに基づいてコードを変換する作業が含まれます。
  5. メインフレームまたは変換済み COBOL または PL/I のソース コードを プロジェクトに追加します。
  6. 適切な SQL OpenESQL コンパイラ指令オプションをプロジェクト プロパティに追加します。
  7. プロジェクト プロパティでも、DSN コマンドを実行してアプリケーションを SQL Server データベースにバインドするポストビルド イベントを追加します。
  8. アプリケーションをビルドし、そのアプリケーションをデータベースに自動的にバインドします。
  9. アプリケーションを実行します。