Dialog System の情報と制約事項

Enterprise Developer には、Dialog System ランタイム コンポーネント、Dialog System ペインター、および開発コンポーネントのサブセットが含まれています。これには、次の内容が含まれます。

  • Dialog System ランタイム システムおよびランタイム コンポーネント。
  • Panels V2。
  • Dialog System ペインター。
  • GUI クラス ライブラリおよび OLE クラス ライブラリ。これらのライブラリを使用して拡張された既存の Dialog System アプリケーションを移行する場合は、これらのライブラリが必要です。

    ソースから GUI および OLE クラス ライブラリをビルドするためのプロジェクトも提供されます。さらに、Enterprise Developer 2.0 では Base クラス ライブラリのプロジェクト ファイルが追加されています。

  • Visual Studio のスクリーンセットを Dialog System に関連付けるための Visual Studio プラグイン。Enterprise Developer のソリューション エクスプローラーにあるスクリーンセットをダブルクリックすると、Dialog System ペインターが起動します。
  • さまざまなモダナイゼーション手法を実演するサンプル アプリケーション。
  • サンプル コードの重要な要素を説明するこのヘルプ内のサポート文書。

前提条件と要件

  • Enterprise Developer for Visual Studio 2017 は、アプリケーションの開発および実行をフルにサポートします。

    Enterprise Server がインストールされていれば、Dialog System アプリケーションを実行できます (開発することはできません)。

  • Dialog System のコンポーネントは、以前は Compatibility AddPack for Visual COBOL の一部としてインストールされていました。同じマシンに旧バージョンの AddPack がインストールされている場合、このリリースの Enterprise Developer をインストールする前にアンインストールする必要があります。

Dialog System の起動

次の手順で Dialog System ペインターを起動します。

  • Visual Studio で、[ツール > Micro Focus Dialog System] をクリックします。
  • または、ソリューション エクスプローラーでプロジェクトのスクリーンセット ファイル (.gs) をダブルクリックします。

制約事項と制限事項

Dialog System ランタイムには次の制約事項が適用されます。

  • Enterprise Developer でスクリーンセットを編集することはできません。スクリーンセットに変更を加えるには、Enterprise Developer でインストールされる Dialog System ペインターを使用します。
  • いくつかの Dialog System 拡張機能はサポートされていません (DSGRAPH、DSDDE、DSPLAYER、DSONLINE など)。
  • Dialog System の 64 ビット サポートはないため、x86 プロジェクトのみサポートされます。
  • Net Express の場合とは異なり、デバッグ可能バージョンのクラス ライブラリは自動的にはインストールされません (また、Net Express の場合のようにデバッグ バージョンの使用を可能にするデバッガー スイッチもありません)。代わりに、ライブラリを自分でビルドする必要があります。詳細については、このトピック末尾の「関連情報」のEnterprise Developer への Dialog System アプリケーションの移行」を参照してください。
  • Dialog System ペインターでは、ActiveX コントロールに内部オブジェクトが含まれている場合、そのコントロールについて不完全なコードが生成されます。これらのオブジェクトを終了するためのコードが生成されず、アプリケーションが終了時にクラッシュする可能性があります。アプリケーションを正常に終了させるには、これらのオブジェクトを終了するためのコードを ActiveX コントロール自体の終了処理の一部として追加する必要があります。特に、「GetDomainObject」メソッドを介して ActiveX コントロールのドメイン オブジェクトを呼び出すことで作成されたすべてのオブジェクトは、アプリケーションを終了する前に終了する必要があります。
  • Windows ビジュアル スタイルを既存の Dialog System アプリケーションに適用すると、Windows のさまざまなバージョンの間でコントロールのサイズおよび位置が変化し、アプリケーションの UI の一貫性がなくなる可能性があります。発生する可能性がある一部の UI の不整合に関する詳細については、次を参照してください。