IMS マルチ サインオンのサポートの構成

マルチ サインオンのサポートは、次の Enterprise Server 環境変数を使用して実装します。

ES_IMS_SINGLE
単一のユーザーが複数の LU に同時にサインオンできるようにするかどうかを指定します。

Y
マルチ サインオン機能を無効にします。
N
マルチ サインオン機能を有効にします。

ES_IMS_SINGLE が N に設定されている場合に、ユーザーが別の LU で現在アクティブになっているサインオンを使用して LU にサインオンしようとすると、IMS Transaction Manager (TM) によって、ES_IMS_LTERM_PREFIX 設定の後に数値を続けて (合計 8 文字) 作成された名前を使用して (詳細については、本トピックの「IMS_LTERM_PREFIX」を参照)、一時 LTERM がユーザーおよび LU に割り当てられます。一時 LTERM は、ユーザーによって制御される他の LU でのアクティビティに関係なく、ユーザーおよび LU の宛先となります。一時 LTERM によって提供される LU からユーザーが切断すると、LTERM は再利用できるように一時プールに戻されます。

また、ES_IMS_SINGLE が N に設定されている場合、/dis USER all を実行すると、すべてのアクティブな接続を示すユーザーごとのサブリストが返されます。これらの接続は、セッションを通じて維持され、ウォーム スタート時に動的に再作成されます。

デフォルト

Y

注: ES_IMS_SINGLE の使用に関連する KEYPOINT アクティビティはありません。
ES_IMS_LTERM_PREFIX
ES_IMS_SINGLE 環境変数が N に設定されている場合にデフォルト (OTMA) の代わりに使用する 1 から 4 文字の LTERM プレフィックスを指定します。OTMA に代わるプレフィックスを使用することで名前の競合を制御できます。

構文

ES_IMS_LTERM_PREFIX=1to4charprefix

最大 4 文字まで使用できます。Enterprise Server では、LTERM プールを 9999 から 999999 まで拡張できるように、指定した値が 8 文字まで数字の桁で埋められます。プール サイズは、指定したプレフィックスで使用されている文字数で決まります。たとえば、4 文字のプレフィックスでは、LTERM プール サイズは 9999 になり、3 文字のプレフィックスでは、99999 になります。

デフォルト

OTMA

注: この環境変数のデフォルト設定は、LTERMS が OTMA クライアントにのみ適用されることを示します。ただし、これは実際と異なります。LTERMS は、2 番目以降の 3270 ユーザー接続にも適用できます。