OpenESQL での埋め込み SQL カーソルの動作とパフォーマンス

Enterprise Developer 2.1 より前のリリースでは、OpenESQL において、デフォルトで、埋め込み SQL カーソルを最大限の機能性である更新可能、スクロール可能、およびデータベース ロック取得可能にすることで、あいまいに宣言された (つまり、FOR READONLY 句または FOR UPDATE 句なしで宣言された) 埋め込み SQL カーソルが処理されていました。残念なことに、これにより、ほとんどのアプリケーションでパフォーマンスが低下していました。また、このような以前のリリースでは、カーソルの特性を堅牢に変更することは、EXEC SQL SET 文を追加するか既存の EXEC SQL DECLARE CURSOR を変更することによるソース コードの変更が頻繁に必要になるため、難しく単調な作業でした。

Enterprise Developer 2.1 から、OpenESQL では、デフォルトで、それらを発展させて読み取り専用にし、ロックを取得できないようにすることで、あいまいに宣言された埋め込み SQL カーソルが処理されるようになりました。この変更によって、ほとんどの DBMS の SQL カーソル アクセス計画で行われるのと同じように OpenESQL が最適化され、パフォーマンスと効率性が向上しました。

BEHAVIOR 指令を使用することで、OpenESQL をさらに最適化できます。この指令では、SQL アプリケーション ソース内のどのコードも変更することなく、埋め込み SQL カーソルの特性を変更できます。

Enterprise Developer には、アプリケーションのために BEHAVIOR 指令およびプリミティブ指令のデフォルトを設定するのに役立つ、OpenESQL 構成ユーティリティが用意されています。詳細は、「SQL カーソルのデフォルト動作のための OpenESQL 構成ユーティリティ」を参照してください。