エンタープライズ サーバーのデータ セットの操作

重要: バージョン 3.0 より前に作成されたエンタープライズ サーバー リージョンのデータ セットを開く場合、デフォルト以外のリソース定義ファイル (製品に付属の dfhdrdat 以外のファイル) が使用されているときは、エンタープライズ サーバー リージョンを開始/再起動する前に、コマンド ラインから caspcupg -dp=<resource definition path>を実行する必要があります。

エンタープライズ サーバー リージョン内の既存のデータ セットにアクセスして編集するには、データファイル エディターを使用します。データファイル エディタでデータ セットを開く手順はデータ ファイルを開く手順と異なりますが、エディターで開いた後の編集方法はデータ ファイルと同じです。

データファイル エディターでデータ セットを開いて編集するときは、エンタープライズ サーバー リージョンに直接接続する場合と同じ権限チェックが適用されます。また、[File Information] タブや最近使用したファイルのリストにデータ セットのフル パス名を表示しないなど、追加のセキュリティ対策も実装されています。

外部セキュリティー マネージャーを導入している場合は、データ セットを開くときに有効なログオン資格情報を入力する必要があります。データ セットの開閉時には、ENQ および DEQ のロック メカニズムがそれぞれ適用され、監査マネージャーが実行されている場合はファイル操作が監査証跡に記録されます。

データ セットは、通常、接続先のリージョンで実行されている Fileshare サーバーを介して開きます。ただし、ローカル リージョンのデータ セットを開く場合は、Fileshare を介さずに直接開くことができるため、より高速にアクセスできます。実際、このシナリオでは、Fileshare を構成する必要はありません。

リモートのエンタープライズ サーバー リージョン (ローカル マシン以外でホストされているリージョン) のデータ セットを開く場合は、そのサーバーで TCP/IP 用に構成された Fileshare サーバーが実行されている必要があります。また、データファイル エディターを開く前に、ローカル マシンの CCITCP2 環境変数をリモート サーバーの IP アドレスに設定する必要があります。
注: リモートの Fileshare サーバーは、編集するリージョンとデータ セットに対して構成する必要はありません。リモート リージョンに接続するときに実行されている必要があります。

データ セットで構造ファイルを使用する場合は、構造ファイルをローカルに保存する必要があります。これは、リモート マシンに接続しているときは、ローカルのデータ ファイルを開くときとは異なり、データファイル エディターで同じ名前と同じ場所の構造ファイルを自動的に選択できないためです。データ セットを開くときにそれぞれ選択する必要があります。