メインフレームからのプログラムの移行

プログラムをメインフレームから Enterprise Serverに再ホストすると、64 ビット環境に完全に移行できます。ただし、それらのプログラムを開発およびテスト用にメインフレームから単に移動した場合は、IBM メインフレーム COBOL では 32 ビットしかサポートされないため、32 ビット互換のままになります。

COBOL 言語および PL/I 言語の構文は 64 ビット環境で実行可能ですが、移行するプログラムに ADABAS や Easytrieve などのサード パーティのコンポーネントが含まれている場合は、移行作業を実施する前に該当するベンダーに問い合わせて 64 ビット環境で互換性が維持されるかどうかを確認してください。

プログラムでのポインターの使用」で説明しているように、コード内にポインターのサイズに関する何らかの仮定が含まれている場合、ポインターのサイズを変更すると問題になることがあります。伝統的に、メインフレームのプログラマーの多くは、COBOL が提供するデータを再定義する際に記述するコードが少なくなるように柔軟な構文規則を利用する傾向にあります。そのため、IDE 内または Enterprise Analyzer 製品の一部として 64 ビット対応のルール セットを実行することを強くお勧めします。

また、AMODE 指令を設定すると、メインフレーム形式のポインターの算術演算を実行するプログラムの環境を 32 ビットと 64 ビットで切り替えることができます。