HCO 用 DB2 LUW データベースの作成

メインフレーム COBOL 方言を使用して記述された COBOL アプリケーションの場合、そのアクセス先となる DB2 LUW データベースで EBCDIC 照合順序を使用する必要があります。HCO Create Database ツールを使用すると、メインフレーム COBOL 方言を使用してコーディングされた COBOL アプリケーションからのアクセス用に、Windows または UNIX プラットフォーム上で互換性のある DB2 LUW データベースを作成できます。

注: HCO Create Database ツールは、プラットフォームに関係なく、SBCS (1 バイト文字セット) のみを使用するメインフレーム COBOL 方言アプリケーションとのシームレスな統合を実現します。DBCS (2 バイト文字セット) を使用するアプリケーションからアクセスできるデータベースを作成する場合は、データベースの作成および適切な EBCDIC 照合順序について説明している IBM のマニュアルを参照してください。

この Create Database ツールは、DB2 LUW 用 HCO ユーザー インターフェイスから (Windows のみ)、または mfhco create (Windows) あるいは cobmfhco create (UNIX) を使用して利用できます。詳細については、mfhco create コマンドと cobmfhco create コマンドのトピックおよび「データベースの作成」トピックを参照してください。

MFCODESET での国別コードの設定

Create Database ツールを使用してデータベースを作成する前に、「サポートされている国別コード」トピックに記載されている適切な国別コードの値を MFCODESET 環境変数に設定してください。MFCODESET を正しく設定すると、データベースの EBCDIC 照合順序とアプリケーションの CHARSET EBCDIC の動作が一致することが確保されます。各国の正しいコードは、プラットフォームによって、またデータベースでユーロ (€) 文字の変換への対応が必要かどうかによって異なる場合があります。

Windows プラットフォーム
Windows プラットフォームでは、ユーロ文字の変換に対応する場合でも、ユーロ文字の変換に対応しない場合でも、コード ページ 1252 を使用して、DB2 LUW データベースを作成します。国別コードを確認する場合は、「サポートされている国別コード」トピックに記載されている 1 つ目の表を使用してください。
UNIX プラットフォーム
UNIX プラットフォームでは、ユーロ文字の変換への対応を必要とするデータベースはコード ページ 923 を使用して作成し、ユーロ文字の変換への対応を必要としないデータベースはコード ページ 819 を使用して作成します。国別コードを確認する場合は、「サポートされている国別コード」トピックに記載されている 2 つ目の表を使用してください。
重要: コード ページ 923 を使用する場合、Windows 環境からの UNIX データベースの作成は、IBM によって常にサポートされているとは限りません。この点を考慮して、UNIX マシン上でユーロ対応を必要とする UNIX DB2 LUW データベースを作成する場合は、UNIX の cobmfhco create コマンド ライン ツールを使用することをお勧めします。

コード ページの判別

既存のデータベースの作成に使用されたコード ページは、データベースに接続し、DB2 コマンド プロンプトを起動し、get db config コマンドを発行することで判別できます。詳細については、IBM の「GET DATABASE CONFIGURATION コマンド」を参照してください。

以下は、データベース コード ページ 1252 を示す get db config 出力の例です。

C:\Program Files\IBM\SQLLIB\BIN>db2 get db config
       Database Configuration for Database
 Database configuration release level                    = 0x1400
 Database release level                                  = 0x1400

 Database territory                                      = En_US
 Database code page                                      = 1252
 Database code set                                       = 1252
 Database country/region code                            = 1
 Database collating sequence                             = UNIQUE
 Alternate collating sequence              (ALT_COLLATE) =
 Number compatibility                                    = OFF
 Varchar2 compatibility                                  = OFF