.NET COBOL のアプリケーション プロパティ

.NET COBOL プロジェクトの [アプリケーション] プロパティ ページでは、ビルドするターゲット アセンブリ ファイルの名前および出力タイプ、.NET Framework の対象バージョン、またはスタートアップ オブジェクトなどのプロパティを指定できます。
[アセンブリ名]
ビルド対象ファイルの名前、および出力アセンブリ名。デフォルトでは、プロジェクト名と同じになります。ILASSEMBLY コンパイラ指令に相当します。
[既定の名前空間]
デザイン時にのみ使用するプロパティで、新しいクラスがデフォルトのネームスペースに自動的に追加されるようにします。
[ターゲット フレームワーク]
Visual Studio 2008 よりも前のバージョンの Visual Studio は、特定の .NET Framework を対象としていました (Visual Studio 2005 には .NET Framework バージョン 2.0 が、Windows Vista には .NET Framework 3.0 が付属していました)。Visual Studio 2008 以降のバージョンでは、指定した .NET Framework バージョンを対象にできます。ターゲット フレームワークを変更する場合、IDE ではプロジェクトを閉じてリロードする必要があります。

以前のバージョンの Visual Studio で作成されたプロジェクトまたはソリューションを移行する場合、ターゲットの .NET Framework バージョンは変わりません。たとえば、Visual Studio 2005 プロジェクトを 2008 に移行する場合、.NET Framework バージョンは 2.0 のままになります。

[出力の種類]
ビルド対象のプロジェクトの種類を定義します。「コンソール」、「ライブラリ」、「Windows」のいずれかを指定します。「コンソール」は、コンソール アプリケーション (.exe) を表します。「ライブラリ」は、共有可能なライブラリ クラスの集合 (.dll) などのライブラリ プロジェクトを表します。「Windows」は Windows アプリケーションを表します。このオプションは、ユーザーが新規に作成するプロジェクトの種類に応じて初期化されます。これは、コンソール アプリケーションの場合は ILGEN に相当し、ライブラリの場合は ILGEN (SUB) に、Windows アプリケーションの場合は ILGEN(SUB) ILSUBSYSTEM(2) に相当します。
注:[Multiple Assemblies] タイプおよび [Single Assembly] タイプは、Enterprise Developer - Enterprise Server for .NET および Enterprise Server for .NET でのみ使用できます。
  • [Multiple Assemblies] - ビルドの実行時に、プロジェクトを構成している COBOL ソース ファイルごとに個別にアセンブリを作成する場合に選択します。
  • [Single Assembly] - プロジェクトを単一のアセンブリにコンパイルする場合に選択します。この場合、ビルドではプロジェクト レベルの指令のみが適用されて、ファイル レベルの指令は無視されます。
[スタートアップ オブジェクト]
.exe ベースのプロジェクトについて、アプリケーションのメソッドのエントリを定義します。コンソール アプリケーションまたは Windows アプリケーション (.exe タイプ) 用にエントリ名が指定されていない場合、オブジェクト指向コードでは、最初のプログラムの最初の静的メソッドがメイン エントリ ポイントとなり、手続き型コードの場合には、最初の手続き部がメイン エントリ ポイントとなります。エントリ名は、Program-ID で定義された完全なメソッド名を指定して、ネームスペースを含むようにする必要があります。ILMAIN コンパイラ指令に相当します。

[アセンブリ情報]

[アセンブリ ID 属性]
[カルチャ]
このアセンブリでサポートされるカルチャの名前。ILCULTURE コンパイラ指令に相当します。
[バージョン]
このアセンブリのバージョン。ILVERSION コンパイラ指令に相当します。
[アセンブリ情報属性]
会社名、著作権、製品、およびトレードマークのためのアセンブリ マニフェストのカスタム属性。ILCOMPANY、ILCOPYRIGHT、ILPRODUCT、および ILTRADEMARK コンパイラ指令に相当します。
[アセンブリ マニフェスト属性]
説明およびタイトルのためのアセンブリ マニフェストのカスタム属性。ILDESCRIPTION および ILTITLE コンパイラ指令に相当します。
[アセンブリの厳密な名前の属性]
[遅延署名]
厳密な名前のシグネチャ用に実行可能ファイル内に領域を予約するが、実際の署名は後で実行するかどうかを指定します。ILDELAYSIGN コンパイラ指令に相当します。
[キー ファイル]
アセンブリの厳密な名前のキー、またはキーのペアを含むファイルの名前。ILKEYFILE コンパイラ指令に相当します。
[キー名]
暗号サービス プロバイダー (Crypto Service Provider; CSP) にインストールされた、キーまたはキー ペアのコンテナー名。ILKEYNAME コンパイラ指令に相当します。

[リソース]

[リソース] セクションでは、アプリケーション リソースの管理方法を指定できます。[アイコンとマニフェスト] を選択するか、リソース ファイルの場所を指定できます。マニフェストは、Windows Vista または Windows Server 2008 でユーザー アカウント制御 (UAC) 構成に使用できます。

カスタム マニフェストを埋め込むと、app.manifest ファイルがプロジェクトに追加されます。このファイルは、プロジェクトの Properties フォルダーに入れられます。