MFDEMO アプリケーションの準備

必要な MFDEMO ソース ファイルのコンパイルと生成、IMS データベースのロード、および IMS トランザクションのインポートのプロセスを紹介します。これらのタスクはすべてコマンド ラインから実行されます。

MFDEMO アプリケーションは使用するアプリケーション ソフトウェアに付属していますが、アプリケーションを実行する準備をするためにソース ファイルに対してさまざまなタスクを行う必要があります。

ファースト・パス: MFDEMO アプリケーションの準備に必要なすべてのタスク (リソース定義ファイルの登録を除く) を実行するバッチ ファイル build.bat が用意されています。以降のセクションで説明する各タスクを 1 つずつ実行する代わりにバッチ ファイルを使用するには、Enterprise Developer command promptを起動し、MFDEMO ファイルがあるディレクトリに移動して build.bat を実行します。次に、リソース定義ファイルを登録する手順に従います。

MFDEMO ファイルのコピー

  1. Enterprise Developer command promptを起動します。
    注: このコマンド プロンプトは開いたままにして、このトピックに含まれる各タスクに使用します。
  2. MFDEMO アプリケーション ファイルのコピーを保管する新しいディレクトリを作成します。
    注: 今後、「IMS インストールの検証」セクションに含まれるすべてのトピックで、このディレクトリを「作業ディレクトリ」と呼びます。
  3. インストール場所から作業ディレクトリに MFDEMO アプリケーション ファイルをコピーします。デフォルトのインストール場所は %PUBLIC%\Documents\Micro Focus\Enterprise Developer\Samples\Mainframe\IMS\Classic\IVP (32 ビット)、IVP64 (64 ビット) です。

COBOL プログラムのコンパイル

  • 作業ディレクトリの同じ Enterprise Developer command promptで、次のコマンドを入力します。
    cobol demo001b dialect(vsc24) noflag anim noobj charset(ascii) outdd"sysout 121 r e";
    cobol cdlidemo dialect(mf) osvs cicsecm noflag charset(ascii) anim noobj;
    cobol execdemo dialect(mf) cicsecm execdli noflag charset(ascii) anim noobj;
    cobol demo001t dialect(vsc24) noflag charset(ascii) anim noobj;
    cobol rghtjust dialect(mf) charset(ascii) anim noobj;

MFS ファイルの生成

MFDEMO には、demo90demo91、および demo92 の MFS ファイルが含まれています。これらを生成するには、次のいずれかを実行します。

  • これらの 3 つのコマンドは連続して入力します。
    mfims mfsgen demo90.mfs nocls
    mfims mfsgen demo91.mfs nocls
    mfims mfsgen demo92.mfs nocls
    mfims mfsgen print.mfs nocls
    または
  • 次のコマンドを入力します。
    for %i in (*.mfs) do mfims mfsgen %i nocls

DBD ファイルの生成

MFDEMO には、生成が必要な demo03dd DBD ファイルが含まれています。生成された dbdgen2.dat および dbdgen2f.dat というファイルには、DBD ソースから抽出された情報が含まれています。この情報は、実行中の高速アクセス用に最適化された小さな構造にフォーマットされています。これらのファイルは索引ファイルであり、生成された 1 つ以上の DBD メンバーの情報を含めることができます。

重要: 生成されたファイルは編集、移動、または削除しないでください。
  • 次のコマンドを入力します。
    mfims dbdgen demo03dd.dbd nocls echo(enderr,0,50)
    注: DBD を生成する際に dbdgen2.dat が存在しない場合、「DBDUT0U35U File not found DBDGEN2.DAT」というメッセージが表示されます。このメッセージは情報提供のみを目的としています。この場合、生成中に dbdgen2.dat ファイルが作成されます。

PSB ファイルの生成

MFDEMO には、生成が必要な demo001t PSB ファイルが含まれています。生成された psbgen3.dat ファイルには、PSB ソースから抽出された情報が含まれています。この情報は、実行中の高速アクセス用に最適化された小さな構造にフォーマットされています。このファイルは索引ファイルであり、生成された 1 つ以上の PSB メンバーの情報を含めることができます。

  • 次のコマンドを入力します。
    mfims psbgen demo001t.psb nocls echo(enderr,0,50)
    注: PSB を生成する際に psbgen3.dat が存在しない場合、「DBDUT0U35U File not found PSBGEN3.DAT」というメッセージが表示されます。このメッセージは情報提供のみを目的としています。この場合、生成中に psbgen3.dat ファイルが作成されます。

リソース定義ファイルの登録

Enterprise Server は、それぞれ /CIC および /IMS という 2 つのトランザクション タイプをサポートしています。それらは、提供されたリソース定義ファイル (dfhdrdat) で定義されています。このリソース定義ファイルを Enterprise Server に登録すると、エンタープライズ サーバー リージョンを CICS モードと IMS モードの間で切り替えることができます。これは、MFDEMO アプリケーションを実行するために必要です。なぜなら、Enterprise Server で実行される IMS アプリケーションが CICS テクノロジによって提供される自動メッセージ処理リージョン機能を使用するためです。

一般に、インストールされた dfhdrdat ファイルはデフォルトの場所にそのまま置いておき、ファイルの新しいインスタンスを作業ディレクトリにコピーすることをお勧めします。

  1. Enterprise Developer とともにインストールされたデフォルトのリソース定義ファイル (dfhdrdat) をインストール ディレクトリから作業ディレクトリにコピーします。dfhdrdat のデフォルトのインストール ディレクトリは、%ProgramFiles(x86)%\Micro Focus\Enterprise Developer\etc\cas です。
  2. Enterprise Developer command promptで、作業ディレクトリに移動します。
  3. 次のコマンドを入力します。
    caspcupg /dp=.

データベースのロード

  • 次のコマンドを入力します。
    mfims imsdbu load demo03dd nocls

IMS トランザクションのインポート

IMS アプリケーションをメインフレームから Enterprise Developer に移行する場合、必要なメインフレーム ファイルの 1 つに IMS トランザクションを含むステージ 1 ファイルがあります。このデモンストレーションでは、MFDEMO ステージ 1 ファイルをダウンロードしてから、MFDEMO デモンストレーション ファイルに含まれているフラット テキスト ファイル (trancode.txt) にそのコンテンツをエクスポートしました。Enterprise Server で使用される標準のデータ ファイル imsgen2.dat を作成し、そのファイルに trancode.txt をインポートする必要があります。これらを両方実行するには、以下を行います。

  • 次のコマンドを入力します。
    mfims stage1imp trancode.txt