RM/COBOL との互換用のコンパイラ指令

RM/COBOL ソース プログラムでいくつかのコンパイラ指令を設定して、プログラムで RM/COBOL の動作をエミュレートできます。

RM/COBOL の動作の大部分を設定する主要な指令は、DIALECT"RM" です。この指令を設定すると、自動的に追加のコンパイラ指令が設定されます。設定される指令の詳細については、「RM DIALECT の設定」を参照してください。

これまでは、RM コンパイラ指令を使用してコンパイルすることで互換性が実現されていました。新しい DIALECT"RM" 指令を使用すると、RM が実現していた互換性を設定および拡張できますが、ネイティブ COBOL 環境以外では使用しないでください。RM/COBOL からネイティブ MF COBOL に新たに移行する場合は常に DIALECT"RM" を使用することをお勧めします。ただし、RM/COBOL ソース プログラムを RM/COBOL システムにサブミットする際に通常 ANSI スイッチを設定している場合は除きます。その場合は、プログラムをコンパイルする際に RM"ANSI" 指令を設定します。

また、RM/COBOL ソース プログラムをこの COBOL システムにサブミットする際には NOMF 指令を設定することをお勧めします。これにより、ANSI '74 COBOL 規格で予約語として扱われる単語だけがこの COBOL システムで予約語と見なされます。

NORM 指令を設定すると、RM 指令を設定した際に有効になった構文が無効になり、もともと RM によって設定された追加のコンパイラ指令および構文が自動的にリセットされます。

NORM 指令を使用した場合に設定される追加の指令の最終的な状態は、最初のデフォルトの状態と同じになるとは限りません。