パフォーマンス

いくつかの手順を実行して、ファイル ハンドラーのパフォーマンスを向上できます。これらの手順ではすべて、各種構成オプションを使用します。詳細は次のとおりです。

• ディスクに保持せずにキャッシュする索引ファイルのノード数を増やすことができます。INDEXCOUNT 構成オプションを使用してノードの数を指定します。ノードの数は 32 に設定することをお勧めしますが、最大で 64 まで指定できます。ただし、64 に設定すると、メモリの使用量が増えてしまいます。
• ファイルを変更しない入出力操作を実行し、ファイルを共有している場合は、ファイル ハンドラーでセマフォを獲得しないようにすることができます。この場合、セマフォはファイル内の予約された場所に適用されるロックであり、複数のユーザーがファイルにアクセスできないようにします。この追加の呼び出しを行うと、パフォーマンスが低下します。ファイル ハンドラーがセマフォを取得しないようにするには、READSEMA 構成オプションを OFF に設定します。
• レコード ロックの使用を調整できます。ファイル ハンドラーは、デフォルトで次の動作を行います。
  • ロックされたレコードを検出すると、ロック済みレコードのファイル状態を返しますが、この際にレコード領域のデータも返します。
  • ファイルをロックする必要がない読み取り操作の実行時に、ファイルがロックされているかどうかを確認します。

  ロックの有無を確認する場合、パフォーマンスが大幅に低下します。この手順を省くには、次の構成オプションのいずれかを使用します。

  • LOCKTYPE。このオプションを 1 に設定すると、ロックされたレコードにアクセスできなくなります。
  • IGNORELOCK。このオプションを ON に設定すると、ロックを取得しない READ 操作の実行時に、ファイル ハンドラーはロックの有無を確認しません。

  LOCKTYPE を 1 に設定すると、IGNORELOCK の設定が無効になります。

• ファイルを開く際にファイル ハンドラーがファイル全体をメモリにロードし、すべてのファイル操作をメモリで実行するようにして、ファイルを閉じる場合にのみディスクに書き込むように指定できます。この動作を行うには LOADONTOHEAP を ON に設定します。この設定は、共有されていないファイルにのみ適用できます。この設定は十分に注意して使用し、小さいファイルにのみ適用してください。