用語集

次の用語が XML および COBOL のコンテキストで使用されます。

配列
COBOL テーブル。つまり、OCCURS 句で記述されたデータ項目です。
キャッシュ

キャッシュとは、ロードされた XSLT スタイルシート、テンプレート、およびスキーマ ドキュメントをメモリ内に保持して、再ロードする必要なしに再利用できるようにすることで、パフォーマンスを向上させる方法です。アプリケーションでそのようなドキュメントの新しいコピーが動的に生成される場合は、アプリケーションによって永続的または部分的にキャッシュが無効化されることがあります。キャッシュはアプリケーションの開始時にデフォルトで有効になります。

COBOL データ構造

COBOL データ構造とは、COBOL データ項目のことです。通常、これは集団データ項目ですが、場合により、単一の基本データ項目であることもあります。Enterprise Developer コンパイラの XMLGEN 指令では、COBOL データ構造の XML 表現を含むファイルが生成されます。このマップを使用して、実行時に任意の方向にデータを移動できます。XML データ表現の Extensible Stylesheet Language Transformations (XSLT; 拡張スタイルシート言語変換) を使用すると、XML 要素名と COBOL データ名が異なる場合にそれらの名前を一致させることができます。

ドキュメント型定義 (Document Type Definition; DTD)

ドキュメント型定義は、XML ヘッダーと XML ドキュメントの最初の要素の間で行います。必要に応じて、ドキュメント構造およびエンティティを宣言します。宣言されたエンティティはドキュメント内で参照できます。

DOM

Document Object Model (ドキュメント オブジェクト モデル) の頭字語。XML ドキュメントは、処理のために DOM で解析されて格納されます。

外部 XSLT スタイルシート

ユーザーが用意し、XML EXPORT FILE/TEXTXML IMPORT FILE/TEXT、または XML TRANSFORM FILE/TEXT 文のパラメーターとして参照される XSLT スタイルシート。「XSLT」スタイルシートも参照してください。

HTML

Hypertext Markup Language (ハイパーテキスト マークアップ言語) の頭字語。SGML に関連するテキスト記述言語であり、テキスト形式のマークアップとプレーンテキスト コンテンツを組み合わせて、書式設定されたテキストを記述します。HTML は、インターネット上の Web ページのソース言語として普及しています。HTML 4.0 以降では、Unicode 標準は HTML コンテンツの参照文字セットとして機能します。「SGML」、「XHTML」、および「XML」も参照してください。

iconv

UNICODE 文字とローカル文字間の変換のために特定の UNIX システムで使用できる文字変換ライブラリ。iconv ライブラリを使用できる場合は、その iconv ライブラリでサポートされる変換の名前を MF_XMLEXT_LOCAL_ENCODING 環境変数によって指定でき、その変換が xmlif ライブラリで使用されます。それ以外の場合は、サポートされる変換は「rmlatin1」および「rmlatin9」のみです。

モデル ファイル

XMLGEN コンパイラ指令によって作成される XML ドキュメント ファイル。モデル ファイルには、通常、COBOL プログラムのソース ファイルと同じ名前が付けられますが、拡張子は .xml になります。

スキーマ検証済み XML ドキュメント

特定の XML スキーマに準拠する XML ドキュメント。

SGML

Standardized Generalized Markup Language (標準一般化マークアップ言語) の頭字語。特定のテキスト マークアップ言語を定義するための標準フレームワークであり、ISO 8879 で規定されています。SGML フレームワークでは、形式を記述する構造タグとドキュメントのプレーンテキスト コンテンツを組み合わせて、データのプレーンテキスト ストリームで装飾的なテキストを完全に記述することができます。「HTML」および「XML」も参照してください。

構造化ドキュメント

「構造化ドキュメント」という用語は、単語、数字、画像などのコンテンツに加え、コンテンツ要素およびサブ構造の役割を記述する情報もドキュメントが含むことができるという概念を表します。「構造」をドキュメントに追加することで、検索、並べ替えなど、電子ドキュメント上で実行されるさまざまな操作が容易になります。電子ドキュメントに構造を追加する利点としては、移植性、再利用性、システム間での操作性、保存や取得の容易性、持続性の向上、アクセスの迅速化、配布コストの低減などが挙げられます。XML は、階層マークアップを使用してドキュメントを構造化するための一連の規則です。「XML」も参照してください。

スタイルシート
XSLT」スタイルシートを参照してください。
UNC

Universal Naming Convention (汎用命名規則) の頭字語。UNC は、ローカル エリア ネットワーク (LAN) 上のファイル、フォルダー、およびリソースの場所を指定するために使用されるファイル名形式です。たとえば、UNC アドレスは次のようになります。

\\server-name\directory\filename

また、UNC を使用して、スキャナーやプリンターなど、ネットワーク上で共有される周辺機器を識別することもできます。UNC により、一意のアドレスが各共有リソースに付与されるため、UNC をサポートするオペレーティング システム (Windows など) で特定のリソースにすばやく効率的にアクセスできるようになります。

Unicode

Unicode は、世界のさまざまな言語および技術的規範の世界的な互換、処理、表示をサポートするために開発されました。Unicode は、世界の主要な文字言語の各言語で使用される各文字に一意の番号を割り当てる文字コード体系です。このような文字またはその整数値のシーケンスをバイトのシーケンスとしてどのように表現するかに関する方法は複数存在します。代表的な 2 つのエンコーディングでは、Unicode テキストが 2 バイトのシーケンスまたは 4 バイトのシーケンスとして格納されます。正式には、これらのエンコーディングはそれぞれ UCS-2 と UCS-4 と呼ばれます。Unicode コンソーシアムによって開発された Unicode 標準の最新バージョンは、v4.0.0 です。Unicode で使用される他のエンコーディングとして、「UTF-8」も参照してください。

URL

Uniform Resource Locator (旧称 Universal Resource Locator) の頭字語。World Wide Web (WWW) およびその他のインターネット リソース上で使用可能な特定のリソース (つまりファイル) の一意の識別子 (アドレス) です。URL には、ファイル リソースにアクセスするための方法であるプロトコル (例:World Wide Web ページの場合は http://、ファイル転送の場合は ftp://、電子メールの場合は mailto:// など)、目的のファイルに対するインターネット上の特定のホスト コンピューターを識別するドメイン名、およびそのコンピューター上における目的のファイルの場所を指定するパスが含まれます。

URL は URI (Uniform Resource Identifier (旧称 Universal Resource Identifier)) の一種です。

XML 拡張では、ファイル名の指定は、http://https://、または file:// で始まる場合は URL とみなされます。

UTF-8

UTF は Unicode Transformation Format の略語です。UTF-8 は、UNIX 系オペレーティング システムや XML ドキュメントで一般に使用されるエンコーディング方式 (つまり、Unicode コード ポイントをデジタル表現にマッピングする方法) です。Unicode は、ISO 10646-1:2000 Annex D で定義されており、また RFC 2279、および Unicode 3.0 標準のセクション 3.8 で規定されています。これは、1 文字あたり 1 ~ 6 バイトの可変長エンコーディング方式です。「Unicode」も参照してください。

妥当な XML ドキュメント

スキーマ検証済み XML ドキュメント」も参照してください。

整形式の XML ドキュメント

整形式の XML ドキュメントは、XML の構文要件に準拠するドキュメントです。整形式の XML ドキュメントは、特定の XML スキーマに関して妥当なドキュメントである場合もそうでない場合もあります。

XHTML

Extensible HyperText Markup Language (拡張ハイパーテキスト マークアップ言語) の頭字語。HTML 4.0 が XML として表される場合は XHTML と呼ばれます。「HTML」も参照してください。

XML

Extensible Markup Language (拡張マークアップ言語) の頭字語。構造化データを交換するための特定のテキスト マークアップ言語を構成する SGML のサブセットです。Unicode 標準は XML コンテンツの参照文字セットです。「Unicode」も参照してください。

XML インスタンス ドキュメント
XML インスタンス ドキュメント (.xml ファイル) は、スキーマで宣言されている要素群から構成され、さらにデータを含んでいます。XML 構文拡張を使用すると、COBOL プログラム内で XML インスタンス ドキュメントの入出力を行うことができます。
XML スキーマ
XML スキーマ (通常は .xsd ファイル) の一部は要素定義から構成されており、スキーマを参照する XML インスタンス ドキュメントの構造およびコンテンツが、これらの定義によって決定されます。また、XML 要素には属性を関連付けることが可能であり、これらの属性によって要素に含まれるデータがいっそう詳しく定義されます。
XSL

Extensible Stylesheet Language (拡張スタイルシート言語) の頭字語。XML で使用される XSLT スタイルシートを定義する W3C 標準です。「XSLT」および「W3C」も参照してください。

XSLT

Extensible Stylesheet Language Transformations (拡張スタイルシート言語変換) の頭字語。XSLT は、拡張スタイルシート言語 (XSL) の「変換」部分です。W3C 標準であり、XML ドキュメントを別の形式 (HTML、XML の他の形式、プレーンテキストなど) に変換するために使用されます。この強力なスタイルシート言語によって、XML ドキュメントのデータのより複雑な処理が可能になります。「XSL」および「W3C」も参照してください。

XSLT スタイルシート

Extensible Stylesheet Language Transformations (XSLT) で記述された XML ドキュメント。XSLT スタイルシートとカスケード スタイルシート (CSS) を混同しないよう注意してください。カスケード スタイルシートは、ブラウザーへの最終的な出力のために、フォント、色、間隔などのスタイルをドキュメントに追加する簡単な方法です。カスケード スタイルシートは HTML や XHTML と密接に関連しています。

W3C

World Wide Web Consortium (World Wide Web コンソーシアム) の頭字語。World-Wide Web (WWW) の主要な標準化団体です。W3C は、国際社会と協力して、インターネット上でのオンライン取引および通信を可能にするクライアントおよびサーバー プロトコルの国際標準の確立に努めています。